2024/11/18 vol.86
ちょうど40年前、私は政府留学生として来日しました。多くの仲間は家賃の安い留学生寮に住み、集団生活を選びました。私は大学の近くにアパートを借り、1人暮らしの生活を選びました。普通の日本人学生と同じような生活をし、多くの日本人と交流をしたかったからです。一部の留学生は母国とこれも違い、あれも違和感があるとぶつぶつ言いながら、日本での生活になかなか馴染むことができませんでした。頑固な性格をもつ私も、初めは喧嘩越しくらい議論しましたが、段々、互いの理解が深めて、日本人のよさ、素晴らしさを多く発見できました。今は多くの日本人の友人ができ、日本は大好きです。
就職する、転職する、あるいる引っ越しすることで、新しい職場や新しい環境で生活するには、やはり自分が、そこが好きだというが一番重要です。では、どうすれば好きになれるか、これまで私は次の2つを心がけてきました。
1つは、とにかくその地の人、職場の人と多く交流することです。私の経験では、人は皆、交流を望んでいます。また、互いのことを知ることが人間関係の始まりでもあります。わが社(Mywayプラス)の場合は、コンパ(飲みながらの交流会)を多く開催しています。そこで、自分のことを話したり、相手のことを聞いたりして、互いに知りあうことができ、仲間意識が生まれます。また、私自身も、コンパに参加するのはもちろんのこと、出張など帰りには、部下を誘ってちょっと一杯飲みながら、部下との交流を心掛けています。
もう1つは、グッドグラスをかけること。つまり、美点凝視(人の欠点よりもよい点を見る)レンズと共通点凝視(相違点より共通点を見る)レンズの入ったメガネをかけることです。人は生まれも育ちも違いますので、当然性格やものの見方、スキルも違います。大事なことは、相手を仲間だと思い、よい点を見ることです。雑誌の記事で読んだ中国ファーウェイ創業者の任正非氏が語った言葉には、感銘をうけました。「もしあなたが相手を敵と見なせば、本当は友でも敵になってしまう。もしあなたが相手を友と見なせば、敵が友になる可能性がある」。益々任氏の人格に惚れました。
一般社団法人 日本パワーエレクトロニクス協会
代表理事 楊 仲慶
PR 【パワエレ転職】のあれこれ