地方で大学教育をしています。専門は、パワーエレクトロニクスとなりますが、ここ数年電気系の人気が落ちています。共同研究の関係から企業の方にお話を聞くと、人材不足で困っていると言うお話を多く聞くことができますが、私の力不足もあり、教員の立場からでは学生になかなか響かず、AIや自動運転など情報分野が年々人気を高めています。そこで、企業にお勤めの方にお願いがあります。是非、企業の方から、パワエレ系の企業に就職するメリットや学生にPRしたいことなど記載していただけないでしょうか?できましたら、記載できる範囲で業界や記載される方が想像できるような情報(ニックネームなど)をお願いできると、さらに嬉しく思います。わがまま言うようですが、エネルギー不足の課題を解決するためには、パワエレ企業の活躍が欠かせないと考えています。大学として人材輩出の役割を担うべく、ご助言をいただきたいと思います。
15年パワエレ業界で働いているものです。このエネルギー不足の世の中で、深刻な問題だと思います。
我々が生きている間に、電気に変わる代替エネルギーは出てこないのではないかと思いますね。
そう考えますと、省エネの技術であるパワーエレクトロニクスはとても重要な技術と認識できると思います。
技術を身につけるには、時間もかかりますし大変な分野ですが、その分技術者としての価値は高いと思います。IT系は華やかに見えるかもしれませんが、進歩が早いためずっと働くには大変な業界だと思います。詳しくありませんが、実務をこなしながら、新しい言語を覚えていく必要があると聞いたことがあります。これは、なかなかできる人は多くないのではないかと思います。
大学で電気を専攻するメリット
・数ある工業学科の中でもトップレベルにブラックな研究室に入り浸れる
・電気は絶対に潰せない分野で就職難になる事がまずない
・高額なオシロスコープや測定機器が使い放題
・とにかく生活する上で実用性が高い
・就職先のブラック率が非常に高い
車業界にいるからそう思うのかもしれないけど、これだけ世の中が電動化と騒いでいて、電動化部品・インテグレーション・商品企画・製品評価でパワエレ系の仕事が大量にあるんだから、大学でパワエレやっておくと色々と活躍できるとおもう。
日本のパワエレ企業は昔からバードに強みを持ってることが多いですが、世界のメーカーと戦うにはソフトが弱すぎます
やはり、配属された新人の専攻を聞くと情報系が多くなってきている印象…?
エネルギー不足を解決するための技術は完成していますが、利用してない(できてない)のが現状だと感じてます
パワエレ業界12年目です。
日本を中心に学び、日本に居続けるつもりなのであればそこまで魅力的ではないかもしれないですね。なんとなく難しくて泥臭い感じもするんでしょうね…
もし、将来海外で働く気持ちがある、もしくはそうなってしまうだろうと危惧しているのであれば、日本でまだ強みを持てていて、将来性もあるパワエレ分野を学ぶのはすごく有益だと思います。
海外でも日本のパワエレ技術者は重宝されてる(日本語も役に立つ)ので、いくらでも選択肢があります。あと、普通に生活上で家電を使うときに電気やっててよかったなと思う瞬間はたくさんありますよ。電源アダプタ分解して、はんだ付けし直して修理するだけでみんなのヒーローです 笑
あくまで個人的独断的な感想です。
国内の学会よりも海外の学会の方に魅力を感じてしまいます。
ワクワクさせるような回路トポロジ―や素晴らしい特性、
なによりも製品化を予感させる形あるモノとしての具現化など、
納得させられる結果が出ているからでしょうか。
国内ではそんな魅力が足りていない気がしています。人も予算もつきにくいですしね。
海外に渡った日本人技術者が設計したようなものを分解するイベントも多くあるようですが、
国内外の雇用実態を思い知らされるばかりで。
産学一体で盛り上げられればいいですね。
隣の高専の先生が電気系の人材を増やすための研究をしており,そのお話を聞きました。
その研究結果として「電気電子工学科」ではなく,「電気電子情報工学科」という風に学科名に「情報」を入れると,志望学生が増えるそうです。実際に埼玉大学なども近年このように電気系と情報系の学部を統合しています。
DAI@地方大学教員さんの投稿内の
「AIや自動運転など情報分野が年々人気を高めています。」
とあるようにやはり近年は情報分野の人気が高まってきていますね!
かつて高校生だったころ、将来の進路をIT系に進むか、公認会計士に進むか、電気系に進むかを悩んでいた者ですが、最終的には大学の電気系から院まで卒業し、現在は電気系の職種に就いて社会人5年目になりました。
電気系に決めた理由は、IT系も公認会計士も後から自分で学ぶことができる一方で、電気系の実験やノウハウは大学や社会で実践して身に付けるものが非常に多く、独学で学ぶには限界があり金銭的にも厳しい状況があるからです。
結果的に、IT系は独学でネットを通して学ぶことが容易な社会になってきており、自分でもWebサイトを立ち上げることもでき、プログラミング言語も苦も無く学習できています。
公認会計士の資格を手に入れることは難しくはなりましたが、日商簿記やFP資格などは独学で取得も容易でしたし、時間とやる気があれば問題なく取れそうだと認識しました。
電気系だけはYoutubeやこういったパワエレ協会のセミナーがあるものの、データシートの注目すべき点や回路の細かなノウハウだけは自分で手を動かすしか学べないところが多い印象です。結果的ではありますが、かつての自分の選択は間違っていなかったと自負しています。
士農工商電源屋
電気工学全般に言えることですが、教科書の類の記述内容が古くなりすぎています。
電気学会が出版している教科書も、根本的な見直しが全くされてなく、図や写真のなども古いままのものが多いようです。理論展開の説明にも新規性が欠けています。
かつては、重版を重ねた歴史ある教科書を敬う風潮がありましたが、こうも古くなると、学生諸君がこれから学ぶ対象として電気工学を選ぶことを躊躇するのもわかる気がします。
「イマカラ コンナ フルクサイモノ ヲ マナブナンテ・・・」
電気工学を実際に扱っている企業の、「生の現場」では、今も日々革新が起きています。電気工学を用いる機会は広がり続けています。なのに、その実態を大学側へきちんとお届けできていない気がして残念です。
大学の先生方と企業の技術者が一緒になって、日本の電気工学全体について真摯に議論する場を、パワエレから始められないものでしょうか。