パワーエレクトロニクス技術者の継続的な育成と交流を目的としてパワエレフォーラムをハイブリッドで開催します。
世界的なカーボンニュートラルの課題に対して、製品の電動化が急激に加速化しています。企業は、より高付加価値な製品が求められる中で、最新技術は欠かすことができません。
当協会は、技術者の育成に関する情報をシェアすることで、パワエレ技術者の育成とスキル向上に寄与することを目的としています。皆様にお会いできることを楽しみにしています。
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「モノを作って, 動かし, 評価する」――工学の基本は, 今も変わらない. そして, パワーエレクトロニクスもその例外ではない. しかし, その「学び方」や「教え方」は大きく変わりつつある. ウェビナーやレクチャー動画による学習・指導の方法は多様化し, 知識の定着を確認する試験もオンラインフォームを用いたCBTへと移行しつつある. さらに, 「わからないことを誰かに聞く」という行為も, 先生や先輩から, 自然言語で対話可能な生成AIへと移り変わってきた. 時代は変わっても, 学びの原動力となる“刺激を受ける場”は, 今も昔も研究室や学会などで直接対話できる, 身近な人々との関わりである. 「コスパ」「タイパ」が重視され, 失敗を極度に恐れる今の若者たちに, 「失敗から学ぶモノづくり」の価値をどう伝えていくのか. 本講演では, いまだ正解の見えないパワーエレクトロニクス教育に試行錯誤しながら取り組んできた実践例や工夫について紹介する.
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三菱電機では、パワエレに従事している従業員は2000名以上いるとされ、製品毎に国内で30以上の組織、地域に分かれて活動しています。このように技術者が分散、分断された状況では、技術情報、成果が横通されない、人的交流も少なく知識、知恵の伝承がうまくいかないなどの問題があり、それら解決のため2015年に人財育成プログラムも組み込まれたパワエレ技術者向けのコミッティが設立されました。本講演では、今年で設立10年目となる本コミッティの活動内容と成果について紹介します。
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カーボンニュートラルの実現に向けて自動車・航空機業界をはじめとする各産業界では電動化の流れが加速しており、自動車部門と航空部門からなる株式会社SUBARUではこれに対応する技術基盤の強化が急務となっている。特に、電動化技術の中核を担うパワーエレクトロニクス分野において高度な専門知識を持つ技術者の育成が重要な課題である。
現在SUBARUでは、多くの機械系エンジニアが電動車開発に携わる機会が増えており、パワーエレクトロニクスに精通する技術者へのリソースシフトや、新たなスキルを習得するアドスキルの取組みを推進している。
本講演では、近年の電動化シフトに対応したSUBARUにおけるパワーエレクトロニクス技術者の育成について、具体的な実例を交えて取組みを紹介する。