2024/10/28 vol.83
前回は、学生の立場から見て、どんな会社がよい会社かを考察しました。今回は、企業から見て、どんな学生を募集したいかを考えてみたいと思います。やはり、会社の規模や経営者の価値観により、求める人材の条件も異なってきます。しかし、いくつか共通項があります。参考までに、私が大事にしている重要なポイントを紹介します。
1.人間的に誠実で素直であること
誠実とは、誰に対しても、温かい心を持って好意に接し、何事にも愚直に努力することです。素直とは、「ああ言われたらこうだ」、「こう言われたらああだ」ではなく、謙虚に人から学ぶ心をもつことです。「あなたは誠実、素直ですか」と聞くと、殆どの人は「Yes」と答えるでしょう。しかし、大事なことは、言葉ではなく行動です。下記の視点で、観察してみてください。
・約束が守れなくなった場合、言い訳をしていないか?
・上司がいてもいなくても、同じ行動をしているか?
・人からの指摘を素直に受け止め、プラス思考しているか?
2.パワエレ分野が好きであること
仕事人生は長いです。仕事をしていく上で、様々な困難や試練があります。自分が従事する技術分野が好きであれば、困難や試練があっても、乗り越える情熱が湧きます。ですから、パワエレ分野で仕事をするなら、やはりこの分野が好きで、よい製品を開発したい、社会に地球環境に貢献したいという人を入社していただきたいのです。目下、車両電動化という時流の中、パワエレ技術者にとって大きな役割が期待されています。
3.向上心があること
好きだけでは、仕事になりません。会社やお客様からはやはり成果を期待します。学校で勉強しただけでは、限界があります。やはり就職しても、継続的にスキル向上していくことが求められます。
わが社(Mywayプラス)の場合、パワエレ専門知識としては、パワエレ協会の講座の受講、先輩技術者による社内講座、さらには、技術顧問である赤木先生による個別指導、などいろいろ勉強する機会があります。もちろん、一番の勉強は仕事を通しての勉強、つまりOJTです。
一方、どんなによい勉強する機会を提供しても、本人が勉強したい、向上したいという意志がなければ、どうしようもありません。自分を向上させたい方が歓迎されます。
一般社団法人 日本パワーエレクトロニクス協会
代表理事 楊 仲慶
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