2024/6/10 vol.63
先日、「カリスマ体育教師の常勝教育」という本を再読しました。原田先生は荒れた松虫中学校の陸上部を立て直し、7年間で、13回日本一に導いた話題の先生です。著書の中で、多くの人を育てるコツを教えていますが、「やりきりで心を強くする」ことの重要さが改めて気づかされました。
誰もが、強い心を持ちたいはずです。「人の心は、できないこと、困難なこと、しんどいことに挑戦し、それを達成したという結果を得て、強くするのではありません」と原田先生が著書の中で、強調していました。簡単なこと、例えば、皿洗いをやりきることで、自信となって心が強く育つと原田先生は説いています。やりきるとは、妥協しない、例外を認めない、継続することです。松虫中学校の生徒たちは「毎日皿洗い」と決めたら合宿や修学旅行先でも「皿洗いをさせてくれ」と頼んで、毎日必ずやるそうです。
今の若い人たちは生活のためにつらいことをやりつづけることは殆どありません。学校でもその訓練がありません。そのツケで、ちょっと手をつけてすぐに諦める人が実に多いのです。「やってみた。ちょっと難しい。やめた。」「今日は調子が悪い。明日にする」と平気で投げ出します。
当社は、早朝清掃を社長の私を含め全員で行っています。そんなものは、清掃会社に任せていいと多くの方から言われましたが、私は耳を貸しません。たかが掃除ですが、それをやり続ける人は、普段の仕事の取り組む姿勢も随分違って、任せて安心なのです。こういう人はやがて、タフな技術者や幹部として成長していくことでしょう。普段、自分の心を強くする訓練しているかどうかで、その人の将来の成長に大きく影響します。
自分の心を強くするために、皆さんは、どんなことを意識的に実行していますか?
一般社団法人 日本パワーエレクトロニクス協会
代表理事 楊 仲慶
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