2023/12/25 vol.39
わが社(Mywayプラス)では、ユニークな製品開発を会社の基本方針としています。ですから、人材は最大の資源であり、積極的に技術者の採用を行っています。先日、某大手電機メーカから、30代半ばの応募者が面接に来ました。知識やスキルを聞くと、そのレベルが入社3,4年とさほど変りません。いろいろ、聞いていくうちに、分かったことですが、要は、同じような仕事の繰り返しで、経験は積まれているのですが、スキルは身についていません。大変気の毒ですが、採用するわけにはいきません。
Vol19でも触れたように、我々技術者は知識や技能があるゆえに技術者と称されています。しかし、知識は日々更新しなければ、古くなるし、技能は日々磨かなければ、錆びていきます。では、その知識・技能をどうやって向上させることができるのか?私は、教えることが一番の勉強だと思っています。自分が知っているからと言って教えられるわけではありません。よく言われることですが、教える量の10倍を知らないと、人には教えられないのです。従って、教えるために相当勉強しなければならないし、また、教えることを通して、学習された知識が頭の中で、整理され、よりしっかりとした記憶にすることができます。
わが社の昇格条件の1つに、必ず後輩や仲間に技術講座を行う仕組みがあります。それは教わる側も教える側も共に切磋琢磨し成長すると考えるからです。読者の皆さんも、是非、積極的に教えることを実践してみてください。
一般社団法人 日本パワーエレクトロニクス協会
代表理事 楊 仲慶
PR 【パワエレ転職】のあれこれ