後輩を信じる
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- 40代以上社会人 楊 仲慶さん
- 2023/11/13
2023/11/13 vol.33
毎年、新人が入社します。ピカピカの新人に、先輩として皆さんはどんな期待を持っているのでしょうか。「基本的な知識が全然不足、使いものにならない」、「いるだけで、仕事の邪魔。それに、教えるのに時間を取られる」。きっと、皆さんはいろいろと悩んでいることでしょう。
皆さんは、ピグマリオン効果のことをご存知でしょうか。
詳細はこちら https://www.kaonavi.jp/dictionary/pygmalion/
アメリカのローゼンタール(Rosenthal,R.)らがある実験をしました。まず、小学生に普通の知能テストをさせ、その結果を担任の教師にこのように報告しました。「このテストは将来の学力の伸びが確実に予測できるものです。まだ研究中なので結果を教えることはできませんが、先生にだけ、将来伸びる子の名前を教えましょう。」実際には、そこで教えられた数人の生徒はテストの成績に関係なく、ランダムに選ばれた子でした。それから１年ほどしたあとで、再び知能テストをしたところ、名前をあげられた子は、そうでない子に比べて明らかに成績が上がっていました。
このように、期待することによって、相手もその期待にこたえるようになる、という現象をピグマリオン効果といいます。「ピグマリオン効果」は本気で相手の可能性を信じることの大切さを示唆しています。まずは、新人・後輩はできるはずだと信じることです。その上、教え方を工夫してみたり、勉強方法を改善してもらったり、やってみたりして、やがて新人・後輩はできるようになり、成長していきます。
一般社団法人 日本パワーエレクトロニクス協会
代表理事 楊 仲慶
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