2023/10/16 vol.29
ご存知のように、ホウレンソウとは報告・連絡・相談のことです。私達は、仕事の状況を上司・先輩・仲間に話したり(報告)、電話があったことを不在者に伝えたり(連絡)、自分だけでは判断できないことを上司・仲間と話し合ったり(相談)します。日常業務において、これらは大変重要なことです。なぜなら、会社の業績はチームによる努力の結果だからです。
残念ながら、技術者の場合は、独りよがりに陥ることが多いのです。仕事の遂行状況を報告せず、締め切りが来た時に、「こんなに時間がかかるとは思いませんでした」「頑張りましたができませんでした」と平気で言います。本人に言わせれば、「徹夜まで頑張ったのだから、しようがないでしょう」と。問題が発生したときにも、上司や仲間に相談せず、一人で悩み続けているのです。もっとひどい場合は、「どうせ相談しても、何も変わらないのだから」、はじめから相談しない。確かに、技術課題の場合、相談することで、すぐに解決されるわけではないことが多い。しかし、相談することで、自分の考えが整理されたり、上司が高い視点で、決断してくれたりすることができます。ホウレンソウは仲間とのコミュニケーションの基礎であり、トラブルを未然に防ぐための最良ツールです。
さて、ホウレンソウのポイントは何でしょうか。
●報告:上司の指示に従って仕事をしているつもりでも間違った方向に進んでいるかもしれないので適時に報告する。
問題点を一番に報告する。曖昧さをなくすため数字(グラフ)で報告する。内容を整えるよりもスピード優先で報告する。
●連絡:客先で予期せぬアクシデントが発生したような場合は上司に「連絡」をする。5W2H(いつ 、どこで 、だれが 、何を 、なぜ 、どのように 、いくら)を明確にして連絡する。
●相談:上司は、部下の手に負えない問題を解決するためにいる。課題を明確にし、自分なりの答え、対策案を考えてから相談する。さらに、資料などを添えて相手に分かりやすく努める事も大切。
一般社団法人 日本パワーエレクトロニクス協会
代表理事 楊 仲慶
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