2023/07/17 vol.16
パワエレの技術開発は機械、パソコンと向き合うことが多いです。また、問題解決力・知識を向上するにも、本を読んだり、1人で研鑽したりする時間も多くあります。言ってみれば、パワエレ技術者は一人ぼっちになることが多いのです。この職業柄からも反映して、外部から見れば、パワエレ技術者は「変わり者」や「無口な人」だと言われることが多いのも事実です。
20代30代は元気一杯、好奇心旺盛で努力すれば、自分の力でどんどん成果を出すことができます。しかし、40代50代になってくると、体力や集中力が落ちてきて、努力したくても、なかなか思うとおりに行かなくなります。特に、技術進歩が速いこの時代では、新しい知識なくして、成果を出すことは出来ません。
こう書くと、技術者の我々は自分の40代50代がどうなるか不安になります。この不安を解消するために、大切な処方がひとつあります。今のうちに、人脈をつくっておくことです。即ち、40代50代は自分ひとりでやるのではなく、これまでの経験、知見をうまく活用し、如何に多くの人を活用し成果を作り出すかが重要です。よき人脈を作るためには、私は次のことを大事にしています。
・ 自ら進んであいさつする。 (あいさつは人と人の潤滑油)
・ 同僚・上司にはほうれんそうを怠らない。 (誤解を減らし無用なトラブルをなくす)
・ 約束をまもる。 (相手との信頼関係構築の基礎)
・ 相手の立場で考える。 (相手と仲良くするこつ)
今、私はパワエレ協会を立ち上げ、新しいビジネスにチャレンジしています。これも、自分の力ではなく、これまで築いた人脈をうまく活用し、多くの仲間・協力者のおかげだと思っています。
一般社団法人 日本パワーエレクトロニクス協会
代表理事 楊 仲慶