結果としてVrefのバラツキが2.495V±0.055Vになっていますが、何故そうなるのか分かりません。
ご教示頂ける方、宜しくお願い致します。
まず、ご質問のeラーニングのページ「第7章9.1 2次側出力電圧制御回路」を添付します。
「第1章4.2 具体的に計算する電源の回路図」に回路図を掲載していますが、部品名は部品が生産中止になる可能性が有るので省略しています。このページも添付します。
ご質問のばらつきはIC51に起因します。
IC51東芝製のTA76431Sを使用していました。
データシートは下記からダウンロードできます。
https://www.chip1stop.com/pdf/product/TOSH/TA76431S_JA_DATASHEET_061220.PDF
データシートのP3、電気的特性のリファレンス電圧は以下のとおりです。
最小 2.440V
標準 2.495V
最大 2.550V
上記仕様値から、IC51の基準電圧VREFは以下のようになります。
VREF= 2.495V ± 0.055V
以上となります。
返信、ありがとうございます。
VREFのバラツキが基準電圧ICのスペックであることは分かりました。
理解できなかったのは、結論の
「IREFによるバラツキはR58+R59=1.95kにすることでVREFのばらつきの1.5%に納めることができた」
です。
4u×1.95k=0.008VでICのバラツキ0.055と比べると無視できるくらい小さいということで良いのでしょうか?
ご指摘の通りです。
ここでは解説していませんが、分圧抵抗や検出抵抗分圧抵抗のばらつきを考慮することも必要になることがあります。それは、設計する「製品としての出力電圧仕様値」に応じた対応となります。
各部品のばらつき以上に正確な出力電圧が必要であれば、出力電圧調整用の半固定抵抗で微調整することで達成できます。
ただし、その場合でも各部品の温度特性はその部品の仕様書をよく読んで、製品に使用可能かを確認の上、部品の選定をお願いいたします。