初めて投稿させて頂きます。
現在サイリスタ用RCスナバ回路の実験を行いたいと考えております。
つきましては、コンデンサのC[F]、耐圧V[V]
抵抗器の抵抗のR[Ω]、損失P[W]
を机上にてある程度決定したいと考えております。
一般的な検討方法をご指導頂きたく、宜しくお願い申し上げます。
回路構成としては三相ブリッジ回路となります。
寄生効果の大きさや動作電圧などの対処するサージエネルギにより計算されると思います。詳細の提示がないので何か特別な着目点があるのでしょうか?
RCスナバ回路と回路方式が固定であれば、教科書や例えば
https://detail-infomation.com/snubber-circuit-design/
など、ネット情報にもあると思います。
まとをえていますでしょうか?
協会事務局です。
協会のeラーニング「設計基礎技術講座」の著者、
前坂 昌春 先生からの回答となります。
下記、ご確認ください。
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サイリスタの「アノード-カソード間」には
突入電流防止抵抗(10Ω前後)が付いているので、
CRスナバを付ける必要はありません。
どこのCRスナバの事を聞いておられるのか分かりません。
もし、「ゲート-カソード間」に並列に入れる抵抗とコンデンサであれば、
実際に実験して、
絶対に誤動作しない範囲内で、誤動作した値の
抵抗ならば1/10、コンデンサならば10倍位の値にします。
具体的にはサイリスタの大きさで変わるのですが、
スイッチング電源に使用する場合は、
抵抗値を大きくすると漏れ電流で誤動作しやすいし、
小さくすると駆動電力が増加して駆動回路の損失が大きくなり、
電源の効率を低下させます。
コンデンサを小さくするとサイリスタの内部容量などで過渡的に
誤オンしてしまい、突入電流防止効果が無くなります。
かといって大きくし過ぎるといつまでもオン状態を保ってしまい
直ぐに再投入されると突入電流防止効果が無くなります。
オンは多少遅れても問題ないので起動時は大きくても問題ありません。
目安は、
抵抗は470~1kΩ(1/4W品で充分)
コンデンサは0.1μ~2.2μF
にすることが多いです。
特に、コンデンサはサイリスタのゲート-カソード間の直ぐ近くに
接続しないと過渡的電流を吸収する力が弱まり、あまり効かなくなるので
できるだけチップコンデンサなどで近くに配置ねがいます。
それとも、最近はあまり使用されませんが、
アノードファイア回路にした場合の値を
聞いておられるのでしょうか?