2025/7/14 vol.120(最終回)
人生航路の中で、誰もが思いもよらない病気や困難に出会うことがあります。最初は心が動揺し、「なぜ、自分だけが」と不平不満の気持ちに駆られるものです。しかし、それは自分自身の成長に必要な試練であり、恵みであると気づいた時に、感謝の念が自然に生まれます。この恵みに気づくか気づかないかでは、人生において、天地雲泥の開きが生じるのです。感謝は、絶望を希望に、争いを平和に、苦しみを喜びにつくり変えてくれます。
私は4人兄弟の長男として貧しい農村で生まれました。幼い頃、飢餓に耐えながら農作業を手伝わなければならなかったことを覚えています。その体験が自分の「苦しいことに踏みこたえる」精神を育んでくれたと感謝しています。修士在学中の時に、恩師が自分の書いた論文をなかなか出させてくれず憎む気持ちでいっぱいでした。何回も何回も書き直していくうちに、自分の専門知識だけではなく、書く力もぐっとアップすることができ、今は感謝の念でいっぱいです。私は中国人で、異国の日本で事業を営んでおります。国柄の違いによる誤解や挫折などを乗り越えた体験がグッドグラス視点(美点凝視、共通点凝視)を鍛えてくれたと感謝しています。こういった数々の困難や試練を乗り越えて、成長した自分がいるのです。
本「技術者のビタミン」も120回目で、最終回となりました。多い時には4000人を越える読者がいるというプレッシャを受けながら毎週発行してきました。題材を考えたり、テーマを掘り下げたりして、たくさんのことを学ぶことができ、読者の皆さんにはご愛読と励ましを心から感謝を申し上げます。
また、本ビタミンの発行に際して、文書の校正やホームページへの掲載など、細かい作業を根気強くやってくれた当協会職員のS氏に感謝します。
今後、管理職・リーダーのための「ビタミン」を発行したいと考えております。是非ご期待ください。
一般社団法人 日本パワーエレクトロニクス協会
代表理事 楊 仲慶
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当協会の理事長・楊が自ら講師を務め、技術者として成功のエセンスを伝授。
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