2025/4/7 vol.106
大分以前に、野球評論家・佐々木信也さんの話を聞く機会がありました。野球選手の日常些事やOFF試合の行動などを知ることができました。その中で、野球選手の手にできたまめの話は感動しました。
佐々木さんは松井選手を取材する時に、彼の手にできたタコのようなまめを発見し、是非、写真を撮りたいと申し出たところ、松井選手は、もっとでっかいまめがある高橋由伸選手を紹介したそうです。佐々木さんの話によると、そのまめがなんと、1cmもあったそうです。ほとんどのプロ野球選手の手に、大きなまめができていることに、私は大変驚いたと同時に、感動しました。
私はこの話を聞いて、2つ気付いたことがありました。1つは、どんな仕事でも、プロになるには、同じことを繰り返し繰り返しやること。もう1つは、ただの繰り返しではなく、毎回、自分の極限まで挑戦し、少しでも、今の自分よりも改善・向上していくこと。
私は野球ファンではなく、野球のことをあまり詳しくはわかりません。おそらく野球の基本は、投げてくる速球にバットを振り、打ち返すことです。選手にとって、練習も試合も、これを繰り返し繰り返しやることです。そして、毎回、少しでも当てる確率をあげるために、必死に練習し、昨日よりも、さらに向上していくことです。
先日、入社3年目のある技術者と話をする機会がありました。彼は、3年も同じことをやれば、一通り仕事が分かってきて、仕事がつまらなくなったというのです。私は、彼にこの野球選手のまめの話をしました。本当にプロを目指すのであれば、野球選手のように、同じことを繰り返し繰り返し行い、それを極めるのです。つまり、少しでもやり方を改善したり、技術レベルを向上させたりして、より品質のよい製品、安価な製品を開発できるように、日々、研鑽していくことです。これが、自分を極めることになり、一流のプロになっていくのです。
一般社団法人 日本パワーエレクトロニクス協会
代表理事 楊 仲慶
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