2025/3/24 vol.104
おそらく、上司や先輩の人で、自分の部下や後輩がなぜ自分のことを理解してくれないのか、なぜ会社を辞めて行くのか、こう悩んでいる人も大勢いるのではと思っています。突き詰めていけば、その原因は普段、信頼関係ができていないからではないかと私は思います。信頼関係があれば、ものごとが早く進むだけではなく、いざトラブルや誤解があっても、破裂することにはなりません。
脳科学者である岩崎一郎氏は、脳科学の視点からリーダーが発揮する影響力(リーダーシップ)について、研究されています。リーダーシップを機能的に発揮するには、まず、パートナーシップ行動つまり、信頼関係を構築する行動が先にあって、その上、モーチベーション行動つまり、相手のやる気を高める行動となります。信頼関係が築けていない状態では、相手に動いてもらう、つまり、やる気を引き出すことはできません。
私は理解し合うことが信頼関係を作る第一歩だと思います。わが社では、コンパと称して、社員との懇親会を頻繁にやっています。部門別コンパ、全社コンパ、いろいろあります。私自身も若手勉強会、幹部勉強会など主宰していますが、勉強会後必ずコンパを開催しています。「Ask Yang」という取り組みで、事前に質問を用意してもらい、私が即興で回答することにしています。こうして、社員との交流を通して、私自身も社員のことを理解して、社員の皆さんも私の考えを理解していただくよう努めています。
信頼関係を築くために、私自身は次のようなことを心掛けて実践しています。
1.頻繁に対話する機会をつくること
人は、事実ではなく感情・言葉に反応するのです。互いの意思・感情に対する誤解の積み重ねが不信となり、爆発するのです。
2.好意を持って接すること
相手のことを気に食わないということは、相手からも嫌われるのです。相手の立場で考え、相手のよい点や相手との共通点を意識的に見ます。
3.謙虚・素直・誠実であること
そのためには、よき出会いよき読書を通して自己啓発に励んでいます。
一般社団法人 日本パワーエレクトロニクス協会
代表理事 楊 仲慶
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