2024/12/23 vol.91
大分以前ですが、当社若手技術者・小林(仮名)と一緒にお客様の所に、当社製品のプレゼンに行ってきました。冒頭、小林はなぜ技術者の道に進んだか、自分の志や人生理念を次のように披露してくれました。
1.家庭人として、家族を守り、責任を果たすこと
2.組織の一員として会社、仲間やお客様に役立つこと
3.一技術者として、社会や地球環境に貢献していくこと
「責任」「役割」「貢献」が小林さんの人生理念のキーワードのようです。はじめて、彼のプレゼンを聞くわけですから、ドキドキしていましたが、彼の成長に心からの喜びが湧き上がりました。彼は今、素晴らしいプレイングマネジャーとして、活躍してくれています。
人はいつまでも親に面倒を見てもらうわけには行きません。また、いつまでも、仲間や会社に頼ることもできません。自分の人生航路を自ら船長として、舵を取り進まなければなりません。しかし、この人生航路の途中で、多くの挫折や困難があります。自分なりの人生理念がなければ、これらを乗り越えることはできません。
私自身も会社経営30数年間、沢山のつらい経験がありました。一生懸命努力しても、なかなかお客様の満足する結果が得られず、信頼してきた仲間が突然辞めるようなことが多くありました。そんなときに、自分の人生理念である「誠実」「挑戦」「貢献」が心の支えになります。誠実な心を持てば、どんな人とも話し合うことができ、信頼関係も作れます。挑戦することは、自分自身だけではなく、周りにもわくわくさせることができます。貢献することは人に役立つことで、自分の価値が発揮されることになります。
では、人生理念をどうすれば作れるのでしょうか?下記3つを意識的に実践してみてはいかがですか。
1. 何か1つのことを特別に熱心に取り組み、それを実現するために、心の支えとなる言葉を紙に書き出し、定期的に見直していくこと
2. 多くの人と出会い本音で語り合い、または本を読み、得た気づきを紙に書き出し、時々咀嚼してみること
3. 機会がある度に、自分の好きな言葉・やりたいことを人前に語ってみること
こうやって、はじめは根拠のない確信でも繰り返すことで、信念・理念に変えていくのです。
一般社団法人 日本パワーエレクトロニクス協会
代表理事 楊 仲慶
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