2024/11/4 vol.84
毎年、入社された新入社員に対して、私は次のようなメッセージを送っています。
1.感謝の気持ちを持つこと
「感謝」と聞くと、皆さんはどのように想像されますか?例えば、先輩や同僚からいろいろ世話してくれることに対しての感謝。それはもちろんです。人から親切にしてもらったことに対する感謝ですから、是非やってもらいたい。
私がいう「感謝」は実はそれ以上のことです。世界では、学校に行けないだけではなく、お腹も満足に満たせない人(飢餓人口)は7億3500万人もいるそうです(国連2022年公表)。我々は、中学校までは義務教育、高校・大学は希望すればほとんどの人が入学でき、そういう恵まれた環境に生まれたことに対して感謝です。また、今の両親の元に生まれたことにも感謝です。裕福な家庭なら、もちろん、貧乏な家庭に生まれたとしても、感謝です。私も貧乏な家庭に生まれた一人です。私の場合は、何でも自分自身が努力しなければならなかったので、他人と比べて相当鍛えられ、本当に感謝です。ですから、皆さんが初任給をもらったときは、是非、感謝を込めて、何かご両親にプレゼントしてほしい。
2.元気なあいさつすること
皆さんは大きな夢や理想をもって、入社されたことでしょう。これはとてもすばらしい。しかし、我々は皆普通の人で、最初から大きなことできる人はいません。先輩からいろいろ教えていただく必要があります。先輩より早く出社し、出社してくる先輩に対して、元気よくあいさつすること。元気なあいさつは心と心の潤滑油で、先輩に好感を与えることができます。そうすれば、先輩も気持ちよく親切に教えてくれます。
3.「石の上にも3年」
仕事する上で、様々な困難や挫折があります。「辞める」ということは「投げだす」ということで、自分が負けたと認めたことになります。「そう簡単に負けるもんか」と自ら励ますのです。
もちろん、どうしても合わないこともあるでしょう。そうであるなら、なおさらのことで、何事にも率先してやってみることです。頭がよくて、才能に恵まれている人は別にして、自分は周りに比較して、それほど能力が高いわけではないと思うなら、やる気・熱意だけは負けないことをもってやってほしい。会社や上司は、やりたい人、手をあげる人に、やらせるのです。やらせてくれないと、自分を試す、成長の機会もありません。
一般社団法人 日本パワーエレクトロニクス協会
代表理事 楊 仲慶
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