2024/7/29 vol.70
私は経営者勉強会の組織で稲盛和夫氏が主催の盛和塾に入っていました。盛和塾が解散した後も、仲間と一緒に勉強しています。働くことの意義(自分の動機付け)について、稲盛氏はこのように言われました。
“例えば、飯が食えないから、会社を首になったから、「うどん屋」を始めるという場合でも、なぜ、今日から夜泣きうどんをするのか、格調高くうたいあげる。それは敗残者がしかたなしにやるのではなく、自身をエンカレッジし励ますために、希望に燃えて、未来に向かって今スタートするというふうに、奥さんや家族、友人にもそう思わしめるために、格調高い動機付け、意義づけをすべきなんです。これはもう、どんな屁理屈をこねまわしてもいい。誰を騙すのでもなく、自分を騙す、その気にさせる。これは罪になりません。”
大変納得します。本来、仕事そのものには意義がありません。自分自身がどう意義付けするかですね。そして、周りからの協力を得るためには格調高いもので、しかも自分自身が心から思うものが必要です。NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組で紹介された世界一の靴磨き職人・長谷川さんは、「靴磨きは、客の人生を磨くこと」だと仰っています。事実、一足4000円もかかる靴磨きとしては高いが、人生磨きとしては、やすいものです。
パワエレ協会は、パワエレフォーラムなどの情報提供、セミナーやe-ラーニングなどの技術講座の提供、技術者のキャリアアップ支援を通して、パワエレ技術者がさらに輝くことを使命としています。
現在、地球温暖化により、干ばつや洪水による被害が、大きく報道されています。私たちパワエレ技術者は、車両電動化を加速させ、省エネ・新エネ商品の普及を通して、地球環境に貢献していく使命があります。それによって、私たち自身も、自らの才能を生かし、物心両面の報酬を得ることができます。私は学生時代を含め40年以上、パワエレ業界を携わってきました。これからもパワエレ業界の発展、そして、パワエレ技術者がさらに成長できるように、尽力していきたい所存です。
皆さんは、自分がやっている仕事の意義、動機付けをどのように定義していますか?
一般社団法人 日本パワーエレクトロニクス協会
代表理事 楊 仲慶
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