2024/6/24 vol.65
技術開発の仕事は、一朝一夕でできるものではありません。場合によっては、1年または数年かかることもあります。何にやりがいを感じるかによって、持続できるかどうか、一流になれるかどうか、の分水嶺になります。
よく同僚やお客様に感謝された、上司に評価されたことで、やりがいを感じると聞きます。しかし、それだけでは、まだ技術者としての自立ではなく、少なくとも一流の技術者ではありません。一流の技術者としては、他人がどう言おうが、仕事そのものに強いやりがいをもたなければなりません。スポーツ界でイチローのような一流選手を見ても分かるように、決して周りからの褒美、球団からの評価で、野球に対するやる気がアップ・ダウンするものではありません。野球そのものが好きだからです。長嶋さんの言葉で言うと、「野球は自分にとって人生そのもの」なのです。
任された仕事や課題に対して、全力を尽くし、結果を残します。その次に、より一層期待され、より大きな仕事が任されます。言ってみれば、仕事の報酬は仕事そのものですね。ですから、大事なことは、自分がやっている仕事そのものが好きになることです。
仕事を好きになる方法として2つ紹介します。1つは、その仕事の意味や誇りを見つけ出すことです。レンガ積みであっても、それは単なる小銭稼ぎではなく、歴史に残る建物を作っているのだという自負をもつことです。もう1つは強みを生かことです。自分の強みを生かし誰よりも負けない努力や工夫をする。その結果、周りから賞賛され、さらに仕事のステップアップ、報酬アップにも繋がり、仕事のやりがいが生まれます。それによって段々と自分が従事している仕事を好きになっていくのです。
皆さんは今やっている仕事が好きですか?
一般社団法人 日本パワーエレクトロニクス協会
代表理事 楊 仲慶
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