2024/6/17 vol.64
大分以前ですが、仕事の関係で、ドイツに出張に行ってきました。初めてのドイツ旅で、多くの発見がありました。特に、ドイツ人の自律意識の高さに感心するばかりです。
地下鉄駅に行って切符を買いましたが、改札口が見つからず、同伴者に教えてもらってやっとわかりました。ドイツでは、切符を買ってそのまま乗車でOK。稀に(月1回程度)駅員による切符拝見はあるが、基本的には自己管理、つまり自律的に行動します。ちなみに、1週間の滞在期間中、駅員は見かけませんでした。
滞在期間中、知名な研究開発社-フランホーファと、中堅自動車製造設備のTunkers社、Dusseldorf専門大学を見学しました。いずも、整理整頓がきちんとされていて驚きました。日本の大学の研究室に行くと、書類が散乱され、ほこりだらけのところが多かったので、Dusseldorf専門大学の先生に質問をしました。「誰か、掃除する人を雇っているのですか。」「いや、学生たち自分で掃除します。使ったら戻す、当たり前のことです。」
今回のドイツ出張を通して、自律した人とはまさしくドイツ人のような人ではないかと改めて気づきました。誰かから監視されているから、やる・やならないのではなく、自分の良心、価値観に従ってやるべきことをきちんとやる、そういう人が自律した人ではないでしょうか?
会社組織において、自律している人は、重用されます。組織の成果に貢献するには、何をどうすればよいか、を踏まえきちんと行動を起こします。また、課題や問題に遭遇した場合、組織の理念や方針を踏まえ、自分の良心や信念に基づき、正しい判断を下します。
人が自律するために、重要な条件のひとつが自分自身をモチべートすることです。なぜ、自分はこの仕事に従事しているのか、この仕事の意義や目的は何か、さらには、そもそも働く目的は何か、を自分なりにしっかりした答えをもっていることです。
皆さんは自律していますか?
一般社団法人 日本パワーエレクトロニクス協会
代表理事 楊 仲慶
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