2024/5/20 vol.60
大分以前ですが、学会出席のため、中国・成都市に行きました。時間が1日しかないため、学会のみのつもりでした。「成都に来たら武侯祠に行かないと、絶対後悔する」と友人に言われ、学会を切り上げて、1時間程度、見学しました。「武侯祠」は三国志に出てくる蜀国皇帝・劉備玄徳とその軍師・諸葛孔明が葬られた廟です。このような「君臣合廟」は中国歴史上、他例がありません。
諸葛孔明は日本の皆さんにもなじみの「三国志」の主な登場人物で、下記の名言を残しています。
「攻心為上、攻城為下、心戦為上 兵戦為下」
意味としては、用兵の基本は心を攻めることが上策である。城を攻めるのを下策とする。心の戦を上策とし、兵による戦を下策とする。
その有名な逸話は、「七縱七擒」という故事です。「南征に出た諸葛亮は行く先々で勝利を収めたが、その途上、蛮人にも漢人にも心服されている孟獲を七度解放し七度捕えることを繰り返した。更に解放しようとすると、孟獲は立ち去ろうとせず、諸葛孔明に心服したことを告げたそうです。」
ビジネス世界も同じです。監督者は立場上、部下を指揮命令できますが、強引に押し通すだけでは、物事はうまく行きません。相手が心から納得すれば、ことが容易に運びます。わが社の場合、経営方針目標の発表会や個人面談、コンパなどを実施し、全員が100%理解、100%共感を目指しています。
諸葛孔明はリーダーの必要条件として5つあげています。
1.高節であること。そうであってこそ部下の奮起を促すことができる。
2.孝悌であること。そうであってこそ名を挙げることができる。
3.信義を重んじること。そうであってこそ友人と交わることができる。
4.深慮であること。そうであってこそ包容力を身につけることができる。
5.全力で傾注すること。そうであってこそ功をたてることができる。
自分の行動と照らし、研鑽していきたいと思っています。
一般社団法人 日本パワーエレクトロニクス協会
代表理事 楊 仲慶
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