2024/2/5 vol.45
No43で目標達成能力の重要さを話しました。改めて、能力とは何かを考えてみたいと思います。
能力には3つの視点があると思います。
1.知識。即ち、知っているか知らないかです。知識は専門と対人コミュニケーション、2種類あります。例えば、電気技術者の場合、専門知識として、電気電子回路の知識、制御知識などが求められます。対人コミュニケーション力は万人共通で、聴く・書く・話す・プレゼン・交渉などに関する知識です。技術者は、このコミュニケーション力を無視しがちですが、年齢と共に、重要になってきます。仕事をうまくいかせるには、社内においては、必ず上司、同僚・後輩の協力が必要です。社外においては、お客様・協力会社との折衝などが必要です。要するに、対人コミュニケーション力が求められるのです。
2.スキル。頭でわかっても、なかなかできないのが人間。スキルとは、分かるだけではなく、体で覚えて自然に反応する力です。半田付けのコツは分かったが、なかなかうまくできない。人の話しを聴くコツは分かったが、なかなかうまく聴けない。要は頭で分かる知識と実際に体でできるスキルは別ものです。
3.マインド。ものの考え方、見方のことです。同じ事実に対しても、人によってまるきり違う反応することがあります。同じ難題に対して、喜んで引き受け一生懸命対応しようとする人と、ぶつぶつ文句を言いながらやる人とでは、同じ知識・スキルをもっても、成果の差は歴然です。
仕事の成果は知識、スキル、マインドの総合能力によって決まります。その関係は掛け算で、しかも、知識・スキルは0~100%の差があるが、マインドは-100%~+100%の差があります。知識・スキルが優れても、マイナス・マインドの人はチームに入れない方がマシなのです。
皆さんはこの3つの視点で、日ごろどのように研鑽していますか?
一般社団法人 日本パワーエレクトロニクス協会
代表理事 楊 仲慶
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