2023/10/30 vol.31
私は新入社員に対して、「人生の成功哲学」をテーマに、研修をやっています。研修のスタートにあたって、「他己紹介」というゲームをやります。互いにあまり知らない(初対面の)2人が、5分間で次について情報を交換します。
1.氏名・年齢・出身地などの基本情報
2.今回の研修に参加する目的
3.自分の性格の特長
そして、その後、相手になりきって、1分間、互いに「他己紹介」を発表します。
5分間という短い時間ですから、果たして「他己紹介」できるのかとどきどきしながら、そばで見ていました。発表後、ほとんどの人は、「よく自分のことを紹介してくれた」、「聞きながら、そうだそうだとうなずくばかり」、「むしろ、自分よりもよく言ってくれた」というような感想が多くありました。
そこで、私が思うのです。人は目的(1分間の「他己紹介」があること)をしっかりわかれば、短い時間(5分間)でも、それなりの成果を出すことが可能ですね。逆に言えば、目的が明確でなければ、時間をかけても、成果は生まれません。ビジネスにおいても「やることは明確か」を常に意識しなければなりません。
私は、日ごろ、わが社の社員の皆さんにこう言っています。他人に業務を依頼するときは、必ずQCDを明確に伝えること、逆に他人から業務依頼を受ける際には、必ずQCDをしっかり確認すること。ここでいう、Qとは仕事の内容、範囲、品質のこと、Cとは、かけるべきおよその時間、費用のこと、Dとはいつまでに完成しなければならない期限のこと。
人生はそう長くありません。また、誰もが1日24時間しかありません。その限られた時間で、いかに成果を出すかは、成功するかどうかのポイントになります。日ごろ、常に「目的はなにか」と自問してみてください。
一般社団法人 日本パワーエレクトロニクス協会
代表理事 楊 仲慶
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