2023/09/18 vol.25
技術開発の最終目的は、技術者自身が満足することではなく、お客様、市場がその成果物・商品を受け入れることです。これこそ、技術者自身の価値の発揮でもあります。上司から言われたことを一生懸命やることはもちろん必要です。しかし、上司から言われたことをやればいいというのでは、一流の技術者にはなれません。お客様が本当に必要とする商品を開発すること、お客様の視点に立って、開発の企画提案できるかどうか、即ち、マーケット・センスがあるかどうかがとても重要です。
わが社(Mywayプラス)は、営業活動の一環として、「提案書」というものがあります。当社の営業担当者が技術者と共に、お客様からのご要望に対して、技術のプロとして提案を行うことです。お客様とのやりとりを通して、マーケット・センスを磨くことになります。
マーケット・センスを高めるために、他にも、例えば、展示会や学会などに積極的に足を運ぶことです。技術者の皆さんは忙しいせいか、なかなか、行かない人がいます。また、行ったとしても、「あまり面白いものがなかった」「特に参考になるものがなかった」のような感想を聞くことがあります。大切なことは、アテンナを高くして問題意識をもつことです。私自身は、常に「有用な情報はないか」「なぜそんなに安いのか、高いのか」「なぜこのように作るのか」などの疑問をもって、参加しています。
皆さんはどのように自分のマーケット・センスを磨いているのでしょうか。
一般社団法人 日本パワーエレクトロニクス協会
代表理事 楊 仲慶