2023/09/11 vol.24
技術者であれば、誰もが素晴らしい技術や製品を世の中に出したいと思うはずです。そのためには、技術力を向上することはもちろんですが、それだけでは、十分ではないことを是非、認識してほしいです。新しい技術の開発が成功したからといって、これで終わるとしたら、これまでの努力と成果は無に帰してしまいます。つまり、自分の成果を積極的に発表して新技術を「他人」に売り込む必要があります。要は、技術者は自分の考え、データ、その他創造的な仕事の産物を「他人」にわかるように、はっきり伝える職業的な責任があると私は思うのです。
「会社・上司が自分の成果・努力をわかってくれない」と嘆く技術者がいます。その前に、果たして自分は積極的に発表しているか、人が聞きたくなるようなうまいプレゼンテーションをしているかと自問してほしいです。ですから、プレゼンテーション力が大変重要なのです。
わが社(Mywayプラス)では、発表会や勉強会など、多くあります。「一日一善」や「MIP(マイクロイノベーションプロジェクト)」などの活動発表会、新卒を対象にした「新人勉強会」や、「若手勉強会」「中堅勉強会」などがあります。これらの発表会や勉強会において、社員の皆さんに発表(プレゼンテーション)してもらいます。
プレゼンテーション力を向上するには、近道はありません。私は次のことを意識して実行しています。
1. うまい人のプレゼンテーションを沢山聞くこと
何がよかったのか、自分ならどう話すかを意識して聞くとよい。
2. 本やセミナー等を通してプレゼンテーションのこつを勉強する
こつがわかると、早く上達することができる。
3. 積極的にプレゼンテーションする
経験を積み重ねると体に染み付き体得することができる。
一般社団法人 日本パワーエレクトロニクス協会
代表理事 楊 仲慶