2023/08/07 vol.19
大分前の話ですが、ビデオデッキを買いに行きました。ソニー製とサムソン製が並んでいます。値段は、サムソンの方が約3割も安い。「何が違うの」と店の人に聞いたら、「性能的にはそう違わない」と言われました。悩んだ末、やはりソニー製のものを買ってしまいました。ここで、改めて気付いたのですが、「性能が同じなのに、どうしてソニー製を買ったのか」。これはブランド力ですね。
経営の神様と言われているドラッカー氏は、我々の社会はポスト資本主義社会だと言っています。その証拠として、経営の資源は土地や資本ではなく、知識です。そして、知識は単なるいくつかの資源の1つではなく、その中核資源だと言っています。我々技術者は知識や技能があるゆえに技術者と称されています。ということは、我々技術者は中核の経営資源を持つ自立した単体となります。従って、会社にとってブランド力が重要だと同じように、技術者の我々も自立した単体として、自分自身のブランド力を如何に高めるかが、大変重要なテーマとなります。
では、自分の価値、自分のブランド力とは何でしょうか?私はその重要な指標の1つが、会社からもお客様からも、自分が頼りにされる、指名されることだと思っています。
自分のブランド力を形成するために、私は次のことを実践しています。
・技術的に何かピカいちの強みをもつよう絶えず自己研鑽する
・頼まれたことはプラスαしてあげる
・成果・結果を出すことに拘る
皆さんは自分のブランド力作りをどのようにしていますか?
一般社団法人 日本パワーエレクトロニクス協会
代表理事 楊 仲慶