2023/07/10 vol.15
技術開発は1週間、1か月で完了するものはありません。数年かかることもよくあります。したがって、技術開発者は1週間、1か月の努力で済むことではなく、数年の努力を続けなければなりません。機械の場合、日々潤滑油を入れなければきちんと動いてくれません。同様に、人間も自分が努力しつづける動機付け、即ち、自分自身の意欲をかきたてる必要があります。このことをうまくできる人は成功者になり、一流の技術者になるのです。皆さんは何をどのように自分自身をかきたてるのでしょうか。
大学入学時に、農村出身の自分は、歴史・哲学や英語などについて都市っ子に比べて、まったくの無知でした。あいつらには「負けたくない」という負けず嫌い心が燃え、猛勉強しました。サラリーマン時代は、「3年で1つの新製品を出したい」という意地で頑張って、実際に実現しました。また、独立後は一緒に会社を作った仲間が次々と去っていき、「いい会社に成長させて彼らを後悔させるぞ」という競争心で、一生懸命に働いていました。そして、今は「会社が一隅を照らす存在となる」「社員が成功するMywayを創る」ことを自分の使命として日々奮闘しています。
振り返ってみれば、自分はその時その時、自分自身をかきたて一歩一歩前進してきたように思います。今、無理難題と戦っている技術者の皆さん、そして、これからプロ技術者を目指す若手の皆さん、是非、自分自身をかきたてる何かをみつけてください。自分自身を怠けさせない、自分自身を燃すための動機付けです。
一般社団法人 日本パワーエレクトロニクス協会
代表理事 楊 仲慶