2023/07/03 vol.14
先週の投稿で「何をしたい」について、発信しましたが、実は、「何をすべきか」という視点で考えることも大変重要だと思います。
毎年の入社研修で、私は新人に対して、こう言っています。「皆さんはこうしたい、ああしたいという抱負を持って入社したようですね。冷たい水をかけますが、わが社であなたがしたいことはすぐにはないです。まず、やるべきこと、できることから始めてください」。できること、やるべきことをやっていくうちに、その成果が仲間や社会に役立つようになってその喜びの実感を通して、好きになることが多いではないでしょうか。少なくとも、私はそうでした。技術者の皆さん、自分の価値は人に社会に役立つことにあることを忘れないでください。
また、私が経営するMywayプラスの経営理念である「社員の行動規範」に、こんな一節があります。
「自らが燃え上がるための一番よい方法は、仕事を好きになることです。仕事を好きになる方法として2つ紹介します。1つは、その仕事の意味や誇りを見つけ出すことです。レンガ積みであっても、それは単なる小銭稼ぎではなく、歴史に残る建物を作っているのだという自負をもつことです。もう1つは強みを生かことです。自分の強みを生かし誰よりも負けない努力や工夫をする。その結果、周りから賞賛され、さらに仕事のステップアップ、報酬アップにも繋がり、やりがいが生まれます。それによって段々と自分が従事している仕事を好きになっていくのです。」
つまり、「何をしたいか」を考えることではなく、自分の強みを生かす仕事を一生懸命やれば、段々と好きになることがよくあります。もちろん、自分がしたい仕事がちょうど自分の強みを生かす仕事であれば、完璧です。
こうして、強みを生かす仕事、やるべきことを地道に一生懸命にやっていけば、素晴らしい人生を切り拓くことになると私は信じています。
一般社団法人 日本パワーエレクトロニクス協会
代表理事 楊 仲慶