同じ回路ファイルでPSIMとSPICEシミュレーションを切換える、便利な機能がありますか?
はい、あります。
オンオフ制御器(マルチレベル)素子とパワーデバイス(例えばMOSFET)素子の
パラメータを設定することより実現できます。
MOSFETの場合の設定例:PSIMモードが「理想MOSFET」でSPICEモードが「SPICE サブ回路」とする時に
下記の方法で設定します。
① MOSFET素子をダブルクリックして「シミュレーションモデル」⇒
「シミュレーション用に異なる素子モデルを選択」をチェックして
PSIMモデルとSPICEモデルのモデルレベルにそれぞれ「理想MOSFET」と「SPICE サブ回路」を指定します。
② オンオフ制御器(マルチレベル)素子をダブルクリックして
「シミュレーションモデル」⇒「シミュレーション用に異なる素子モデルを選択」をチェックして
MOSFET素子に合わせてPSIMモデルとSPICEモデルのI/O信号タイプに
それぞれ"Power to ideal switch"と"Power to model"を指定します。
①②の設定により、PSIMシミュレーション実行の時、オンオフ制御器が
"Power to ideal switch"の信号タイプで理想MOSFETのゲートをコントロールします。
SPICEシミュレーション実行の時、オンオフ制御器が
"Power to model"の信号タイプでSPICE サブ回路レベルMOSFETのゲートをコントロールします。
なお、下記のフォルダにPSIMのSPICEサンプルモデルがございます。ご活用下さい。
C:\Powersim\PSIM11.X.X_xxxx_x\examples\SPICE