シミュレーションの結果が想定している結果と異なります。
(理論値と合わない、入出力に差がある、Time stepの値を変えると結果が変わるなど)
なぜでしょうか。
PSIMではシミュレーションのTime Stepの値ごとに計算を行います。
Time Stepの値が大きいと、計算の間隔が荒くなるため、
シミュレーション結果に誤差が生じやすくなり、
Time Stepの値を小さくするほどシミュレーションの精度は高くなります。
Time Stepの値の目安としては
「予想される電気回路の状態の変化よりも細かい時間」となります。
キャリア周波数を含むシミュレーションの場合はキャリアの周期の50~100分の1程度、
過渡現象時の過渡応答をシミュレーションする場合は時定数の50~100分の1程度の
値を目安にTime Stepを設定し、シミュレーション結果が安定するまで
Time Stepの値を小さくしてシミュレーションを行うと、
精度の高いシミュレーション結果を得ることができます。
ただし、シミュレーションの精度は回路モデリングの精密さにも関連しますので、
モデリングも合わせてご確認ください。