パワーエレクトロニクス技術者の継続的な育成と交流を目的としてパワエレフォーラムをオンラインで開催します。
最先端のデバイスの紹介とそのデバイスを利用したパワエレ製品まで今後のトレンドを含めた講演を行います。
世界的なカーボンニュートラルの課題に対して、製品の電動化が急激に加速化しています。
企業は、より高付加価値な製品が求められる中で、最新技術は欠かすことができません。
当協会は、最先端技術の情報をシェアすることで、パワエレ業界の発展に寄与することを目的としています。
皆様にお会いできることを楽しみにしています。
開催概要
日程
2022年2月10日(木)10:00~17:30
主催
一般社団法人日本パワーエレクトロニクス協会
協賛
キーサイト・テクノロジー株式会社
テクトロニクス
参加費用
無料
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参加方法
ツール
Zoom
インストール
推奨環境
動作テスト
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プログラム
最先端技術 講演内容
10:00~11:15 司会:東京工業大学 特任教授/名誉教授 赤木 泰文 様
タイトル |
ワイドバンドギャップ系パワー素子とその応用技術 |
講演者 |
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 先進パワーエレクトロニクス研究センター
研究センター長 山口 浩 様 |
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パワーエレクトロニクス技術は、カーボンニュートラル社会実現のための基盤技術であり、よりいっそうの高性能化と普及拡大が強く求められている。こうした背景から、SiC、GaN等に代表されるワイドバンドギャップ半導体を利用する新世代のパワー素子の開発が進められている。ワイドバンドギャップ半導体は、Si半導体と比べ、その物性面に大きな違いを有していることから、Si半導体では達成できない水準の性能を有するパワー素子が実現可能である。実際、近年では1kV級の耐圧域を中心に、SiCやGaNのパワー素子やパワーモジュール等が市販されるようになり、これらを利用した高性能のパワーエレクトロニクス機器の利活用が始まっている。本講演では、ワイドバンドギャップ系パワー素子とその応用技術の現況と、当該技術に対する今後の期待について説明する。 |
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1989年3月 東京工業大学工学部電気・電子工学科卒業。
同大学大学院修士課程(電気・電子工学専攻)、
博士課程(電気・電子工学専攻)を経て、
1994年4月より同大学工学部電気・電子工学科助手に着任。
1996年6月に通産省工業技術院電子技術総合研究所
(現所属機関の前身となる組織のひとつ)に転籍。 |
現在、国立研究開発法人産業技術総合研究所(AIST) 先進パワーエレクトロニクス研究センター(ADPERC) 研究センター長。 |
電気学会、低温工学協会、電子情報通信学会、IEEE会員。 |
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13:00~14:15 司会:東京都立大学 特任教授・名誉教授、前副学長 清水 敏久 様
タイトル |
脱炭素社会に向けた航空機の動向と電動化の取組 |
講演者 |
株式会社IHI 航空・宇宙・防衛事業領域 技術開発センター エンジン技術部 将来技術グループ
主査 平川 香林 様 |
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ここ数十年の気候変動は,氷河の融解による海面水位上昇,洪水や干ばつなどの影響が観測され始め,世界規模で地球温暖化への対策が喫緊の課題となっており,日本政府は「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」を宣言,2030年に向けた温室効果ガスの削減目標について,2013年度比で46%削減することを目指すことを表明しています。そんな中,各業界で積極的な取り組みが進められつつありますが,航空業界における脱炭素社会に向けた動向と航空機電動化に関する取組についてご紹介します。 |
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2000年4月 岩手大学工学部 機械工学科 入学
2004年3月 岩手大学工学部 機械工学科 卒業
2006年3月 岩手大学大学院博士課程前期 生産開発工学専攻 修了
2009年3月 岩手大学大学院博士課程後期 生産開発工学専攻 修了 |
2009年4月 アドバンスソフト株式会社に入社
2011年11月 一般社団法人エネルギー総合工学研究所に出向
2014年4月 同上研究所の出向を解除,
アドバンスソフト株式会社に帰属
2014年5月 アドバンスソフト株式会社を退職 |
2014年6月 株式会社IHIに入社
航空・宇宙・防衛事業領域 技術開発センター 要素技術部 配属
2020年10月 航空・宇宙・防衛事業領域 技術開発センター
将来技術プロジェクトグループ
航空機電動化プロジェクトコントロールオフィス |
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16:00~17:15 司会:東京都立大学 特任教授・名誉教授、前副学長 清水 敏久 様
タイトル |
トヨタの電動化パワートレーン技術 |
講演者 |
トヨタ自動車株式会社 電動先行統括部
部長 岡村 賢樹 様 |
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トヨタでは1997年の初代プリウス発売以来、約25年に亘り、環境車の普及を目指して電動パワートレーン技術の進化に取り組んできました。
本講演の前半は、初代~最新の第4世代プリウスに至るまでのHEV向けユニットと制御の技術変遷について、主に低燃費と低コストの観点で、開発の切り口や取り組み内容を分かり易くお伝えします。
後半は、これから市場拡大が期待されるBEV/PHEVへの展開技術や、パワートレーンをも超えた今後の方向性について、触れたいと思います。
その上で、随所に、電動車開発におけるパワーエレクトロニクス技術者としてのチャレンジや苦労談を、技術は真面目に、募る思いはユーモラスにお話させて頂く所存です。 |
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1997年 大阪大学大学院 応用物理学専攻 修了。 |
1997年日立製作所に入社し、JRの特急電車と通勤電車の
車両駆動システム設計に従事。 |
2000年トヨタ自動車に入社し、2世代、3世代プリウスの
昇圧システムとモータ制御量産開発を担当。 |
2007年に東富士研究所に異動し、4世代プリウスのシステム先行開発後、次世代HEVシステムの燃費や走りの先行開発を担当。 |
2018年からはBEV/PHEVのシステム先行開発に従事し、
電費/燃費や走りに加え、モビリティーとしての乗り心地向上や、
Woven Cityなど街とのエネルギー連携プロジェクトにも参画中。 |
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11:15~11:35
タイトル |
これでわかる!パワーサイクル試験の利活用 |
講演者 |
株式会社ケミトックス 様 |
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概要 |
株式会社ケミトックスは、ISO/IEC 17025の認証を有する、100%独立資本の第三者試験機関です。パワーデバイスの信頼性評価事業においては、評価用パワーデバイスの製作~試験評価~解析まで、ワンストップのサービスを提供しています。
次世代パワーデバイスには、より高いジャンクション温度におけるパワーサイクル耐性、並びに高温動作化が期待されています。究極的には外部の冷却機構が存在しなくとも動作できるように、ワイヤ・チップ接合材・絶縁板・封止材・ケース樹脂等の構成部材にも、高耐熱性をはじめとした高機能化が要求されています。これら、パワーデバイス内部の部材性能を評価するためには、パワーサイクル試験を実施する上でのテクニックが重要となります。
本講演では、弊社のパワーサイクル試験サービスを紹介します。
(1)パワーサイクル試験の原理と実施例
(2)パワーサイクル試験後の故障解析事例
(3)Long-time法、Short-time法の利用による材料性能評価事例
(4)材料評価用パワーデバイスを用いた材料性能評価事例
パワーデバイス開発品の実力確認、パワーデバイス向け材料の性能評価をご検討の企業様には是非ご聴講頂きたいと思います。 |
URL |
https://www.chemitox.co.jp/ |
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11:35~11:55
タイトル |
Innoscience GaNの性能と駆動回路、その応用例の紹介 |
講演者 |
Innoscience Technology Co., ltd. 様 |
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概要 |
世界唯一の8インチウエファーの量産で業界をリードするGaN on Si専業の垂直統合型製造会社Innoscience Technologyが講演します。
近年の低炭素社会の実現に向けて、よりパワー損失の少ないデバイスとして第3世代半導体のGaNの注目が高まってきています。しかし、その性能や応用範囲については、まだ十分な理解が得られていないと感じております。本講演ではGaNの単品での性能とその応用例について簡単に説明したいと考えています。
GaNは、WBG:Wide-bandgapでHEMT(高電子移動度トランジスタ)として知られています。すなわち高耐圧で高速動作が可能なデバイスとなります。このことから高周波で動作させないとGaNの価値は引き出せないという間違えた認識を持たれることもあります。
しかし、GaNの応用範囲は幅広く、従来Siと同じ使用方法でも機器の性能を飛躍的に向上させることができます。それは、GaN固有のゼロリカバリー損失、高速スイッチング性能により、低Coss、低Qgが従来Siデバイスを凌ぐ性能を有しているからです。
GaN単品の性能から応用回路での適応方法について解説します。 |
URL |
https://www.innoscience.com |
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11:55~12:15
タイトル |
磁性材料の評価で大切な交流磁化測定について |
講演者 |
電子磁気工業株式会社 様 |
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概要 |
電子磁気工業は、60年以上に亘り、磁気応用技術を用いた非破壊検査機器、着磁・脱磁装置、磁気計測機器の開発・製造を行っています。
今まで培ってきた技術の中から、本講演では磁性材料の評価として用いられる交流磁化測定についてやさしく解説します。測定結果の見方、注意点なども解説しますので、磁気測定機器の導入を検討されている方、シミュレーションなどで測定を検討されている方の一助となればと幸いです。 |
URL |
https://www.emic-jp.com/ |
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14:15~14:35
タイトル |
高精度シミュレーションを実現。回路部品の測定手法/機器とモデルについて |
講演者 |
キーサイト・テクノロジー株式会社 様 |
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概要 |
パワーエレクトロニクスの回路にもワイドギャップパワー素子が使われ始め、高速なスイッチング動作が可能になり、スイッチングロスの低減やスイッチング周波数の高周波化による機器の小型化などが実現されています。ただし、回路設計、特に回路基板のレイアウトにはより緻密な設計が求められるようになりました。経験に基づく設計が必要になると同時に、設計検証サイクルをより早く回すために、より精度の高いシミュレーションの活用が必要になってきています。シミュレーションには、部品のモデルが必要ですが、パワエレの回路に用いられるモデルは提供されていても実際の挙動と乖離がある場合が多く、設計者がモデルの調整を行うことが必要な場合が多くあります。このセッションでは、パワエレ回路設計者のシミュレーションの活用の手助けとなるように、パワエレ回路で使われる部品について、その測定手法や測定機器、市場にあるモデルライブラリなどについて紹介します。
■紹介する内容:大電流重畳インピーダンス測定、高電圧重畳インピーダンス測定、WBG素子に対応した動特性試験機(ダブルパルステスター)、静特性試験機(カーブトレーサ)、基板の特性も加味できるシミュレーション環境ADS。パワエレ用部品モデルライブラリ。 |
URL |
www.keysight.co.jp |
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14:35~14:55
タイトル |
GaN SiCの電源評価に必須の計測手法 |
講演者 |
テクトロニクス 様 |
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概要 |
カーボンニュートラルの実現にはGaN SiCを用いた高効率電源が効果的です。一方でGaN SiCを用いたスイッチング電源を従来の測定手法で正しく測定することは出来ません。本セッションでは、これらの点につきまして、具体的測定事例を紹介しながら課題解決方法を紹介します。 |
URL |
https://jp.tek.com/ |
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14:55~15:15
タイトル |
航空機の電動化においてどのようなソリューションが活用されているか? 事例を交えてご紹介いたします! |
講演者 |
Mywayプラス株式会社 様 |
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概要 |
近年、モビリティ分野の電動化において特に航空機業界の動きが活発になっております。
機械が電気に切り替わっていく中で、システム開発に多くの課題があると伺います。
私たちのお客様が先進的な航空機用システムの開発に対して、どの様なソリューションで解決をしたのか事例を交えてご紹介します。 |
URL |
https://www.myway.co.jp/ |
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15:15~15:35
タイトル |
DCバス・プロービングおよび負荷変動時のDCバス挙動の解析 |
講演者 |
テレダイン・レクロイ 様 |
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概要 |
昨今の多くの組み込み製品においては、負荷変動に対応して常に最適効率で電源供給を行うために複数のDC/DCコンバータやLDOを使用してひとつのDCバス電圧を生成し、PMICを介して細やかなコントロールを行うデジタル・パワー・マネージメントが採用されています。こうしたDC電源レール品質を測定するにはどのようなプロービングをすればよいのか、捕捉された波形を比較しながら解説し、負荷変動がある場合のDCバス挙動について実際に解析した事例をご紹介します。 |
URL |
https://teledynelecroy.com/japan/ |
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講演資料について
【価格】
10,000円(税抜) 11,000円(税込) 1月10日までのお申込みで20%割引
【受取期間】
2022年2月2日 から 2022年2月10日
開催情報
【開催内容】
【開催報告】
【第5回】
【第4回】
【第3回】
【第2回】