

特長
■リスキリング/入門者向けシリーズ
・パワーエレクトロニクスに必要な電気工学の技術とパワーエレクエレクトロニクスの基礎技術を1単元ずつセットにして学びます。本講座は、リスキング講座シリーズ➁です。
講座①:
オームの法則・キルヒホッフの法則/パワエレ技術入門
講座②:
交流回路とLC受動素子/モータ技術の基礎
講座③:複素数を使った回路計算/パワエレ回路(準備中)
講座④:交流電力と三相交流/パワーデバイス(準備中)
■交流回路とLC受動素子/モータ技術の基礎(本講座)について
各単元の終わりには演習問題が設けられており、理解を深める構成となっています。
(交流回路とLC受動素子)
・他分野の技術者には敷居が高く数式が分からないと言われる交流を理解するため、
実測した交流電源波形、インダクタLとキャパシタCの電圧・電流波形を示し、
波形と数式との関係を明らかにします。
・実測波形から、角周波数(=2πf)とすると、LとCのリアクタンスが
ωLと1/ωCになることを理解します。
(モータ技術の基礎)
・すべてのモータに共通する基礎項目として、動作特性を表す基礎パラメータを理解し、
フレミングの法則から電圧と回転数、トルクと電流との関係を導き、理解します。
・運輸・産業分野で多様されている誘導モータと永久磁石同期モータで、誘導モータでは
「すべり」と回転数の関係を、同期モータでは回転子が永久磁石であることから発生する
2種類のトルクについて理解します。
対象
・専門が電機以外で、パワーエレクトロニクス・電力系の専門知識をリスキリングしたい技術者の方。
・専門が電子工学で、パワーエレクトロニクス・電力系の専門知識をリスキリングしたい技術者の方。
・自動車産業に携わり、自動車の電動化の技術を習得し、この分野の業務に関わりたい技術者の方。
学べること
・交流波形を三角関数で記述する手法、交流を加えたときのインダクタとキャパシタのリアクタンスを計算する手法を修得し、交流回路の基礎技術を習得できます。
・すべてのモータに共通する基礎パラメータ、回転数と電圧及びトルクと電流との関係を学びます。また、誘導モータと同期モータで最も重要な動作特性を学び、モータの基礎特性が習得できます。
概要
■交流回路とLC受動素子
・もっとも身近な交流100 Vを取り上げ、電圧の実測波形を示し、波形から振幅、周波数を読み取ります。交流の発電原理からこの波形が三角関数となることを示し、読み取った振幅、周波数を加えて交流100 Vを三角関数で記述します。
・この一連の流れをもとに、いくつかの交流を三角関数で記述する演習を行います。
・次に、交流をインダクタLとキャパシタCに交流を加えたときの電流と電圧の測定波形をそれぞれ示します。周波数 f の角速度ω(=2πf)を使うと、直流の抵抗に相当するリアクタンスは、インダクタではωL,キャパシタでは1/ωLとなることを示します。
・演習問題では、この関係式を使ってリアクタンスを計算します。
■モータ技術の基礎
・最初に、すべてのモータに共通する基礎パラメータと関係式を学習します。基礎パラメータでは、回転数、角速度、トルク、パワーを定義し、これらパラメータの関係を示します。
・すべてのモータに共通する関係式として、電圧と回転数、トルクと回転数の関係を、フレミングの右手、左手法則から導きます。
・モータの特性として、交通運輸・産業部門で多用されている誘導モータと同期モータを取り上げます。誘導モータでは「すべり」と回転数、電力損失の関係について習得します。
・同期モータでは、回転子が永久磁石であることから発生する2つのトルクについて説明します。
プログラム
■交流回路入門(交流回路とLC受動素子)
1.避けては通れぬ交流電力への第一歩
1.1 なぜ、交流を使うのか?
1.2 身近な電源 家庭用100Vの波形を測る
1.3 交流の発生
1.4 交流を記述するための三角関数
1.5 交流100Vを数式で記述する
★演習 交流波形を三角関数で表す
2.交流回路との遭遇
2.1 交流波形を三角関数で表す
2.2 インダクタンスでの電圧と電流
・オシロスコースの波形
・電圧と電流の関係を考える
2.3 キャパシタンスでの電圧と電流
・オシロスコースの波形
・電圧と電流の関係を考える
★演習:インダクタンスとキャパシタンスのリアクタンス
■モータ技術入門
3.モータの基礎パラメータと原理
3.1 機械と電気をつなぐ回転数、角速度
3.2 トルクと電力の関係
★演習 回転数、角速度、トルク、電力
3.3 高校の物理で習ったフレミングの右手・左手法則
3.4 直流モータに右手・左手法則を適用する
3.5 モータに共通な原理 電圧は回転数に、トルクは電流に比例
★演習 フレミングの右手・左手法則
4.三相交流と誘導モータ、同期モータ
4.1 三相交流が作る回転磁界
4.2 誘導モータの回転原理
4.3 誘導モータをすべりと回転数
★演習 誘導モータのすべり
4.4 永久磁石同期モータ
4.5 永久磁石同期モータのトルク
4.6 位置検出
★永久磁石同期モータのトルク計算
講師
弱電から転向し、独学で学んだ経験からパワエレの基本をわかりやすく解説します。 |
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東京工科大学 教授
名古屋大学院卒業後、東芝生産技術研究所に入社。
以来31年間、研究開発およびそのマネジメントを行う。2015年より現職。
製造現場での豊富な経験をベースに、理論とシミュレーションを効果的に活用した研究を行っている。
平易な語り口での講義も好評で、企業向けの登壇も多い。
工学/理学博士。 |





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日程・受講料
受講料
30,000円 (税別) / 33,000円 (税込)
当日までのご準備
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当日の持ち物
1.マイク機能付きパソコン
2.講義資料(事前に協会より郵送します。)
3.筆記用具





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主催
日本パワーエレクトロニクス協会