機械系技術者のリスキリングに真摯に向き合う
株式会社アイシン 様
現在、熾烈な開発競争が繰り広げられている自動車の電動化領域においてアイシンは小型、高効率、高品質で魅力的な製品を提供し続けながら電動ユニットのフルラインアップ化を進めています。
さらに、エンジニアの育成にも力を入れており、法人向けパワエレ学習サブスクリプション(以下:法人サブスク)を活用して技術力の向上を図っています。
今回は、同社の開発部門に在籍する角田さん、鈴木さん、牛田さんに、法人サブスクの活用方法について伺いました。
―現在、どのような業務に取り組んでいらっしゃいますか?
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角田氏 |
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鈴木氏 |
―パワエレ製品の開発に携わる経験豊富な技術者が多数いらっしゃるのでしょうか?
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鈴木氏
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角田氏 |
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牛田氏 |
―社内教育はどの様に取り組まれていたのでしょうか。
鈴木氏 |
OJTと社内教育を主軸にしていました。社内教育は、社外講師による講義と、社内有識者による自由参加の勉強会を企画しました。 |
―当協会のセミナーを利用したきっかけを教えてください。
鈴木氏 |
社内の有識者の負担を軽減したかったこともありますが、パワエレ協会のセミナーを既に受けたことのある社員からの高評価が大きな動機となりました。協会のHPを見て、多様な講座が揃っていることに魅力を感じました。また、社内の勉強会では取り上げにくい初歩的な内容や聞きにくいと感じることも社外のセミナーなら気軽に参加できると考えました。
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牛田氏 |
リスキリングのために学習する者にとって、パワエレの分野は非常に複雑で、どこから学び始めたら良いのか迷うことが度々ありました。しかし、パワエレ協会は必要な技術を体系的に示してくれるため、自分の学習方法が正しいと安心して取り組むことができました。
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鈴木氏 |
セミナーやeラーニングを受けた社員がこれまで全く知らなかった知識を理解し概要や原理まで話せるようになっている姿には感動しました。これにより、私が社員の席に立ち止まって説明する回数も減り、開発がスムーズに進んでいることを実感しました。
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パワエレセミナー:体系図 |
eラーニング:体系図
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―法人サブスクを採用した背景を教えてください。
角田氏 |
日頃より社員の成長を促す教育環境とそれを発揮できる場の提供が重要 だと考えています。 |
鈴木氏 |
3ヶ月ごとの報告書やリアルタイムで確認できる管理者用マイページは非常に役立っています。
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牛田氏 |
サブスクの報告書は非常に役立っています。
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角田氏 |
時には、学習時間を確保することが難しい時もあります。そこで、セミナーやeラーニングの受講時間を事前に申告してもらい、その時間を業務時間として認める仕組みを導入しています。これにより、各々のメンバーが少しでも学びやすい環境を整えられていると考えています。
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報告書イメージ |
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―法人サブスクを利用して気付いた事があれば教えてください。
牛田氏 |
先ほども触れましたが、各自が自分のレベルに合ったセミナーやeラーニングを受講できることは、技術力の向上に直結しています。また、共通のテキストや教材を用いることで、学んだ内容を共有しやすくなり、学習効果を一層高めています。 |
―おすすめの講座があれば教えてください。
牛田氏 |
おすすめのセミナーはいくつかありますが、まずは横関先生の「基礎パワエレ制御の速習法」を挙げたいと思います。この講座は制御の知識がない人でも、直感的に理解できる内容になっており、初心者にも最適です。 パワエレに取り組む人の中には、私のように元は機械系技術者だった人が多いと思いますが、そういった方にも非常に分かりやすい講座です。 |
パワエレに必要な古典制御を1日で学ぶ「基礎パワエレ制御の速習法(横関先生)」
牛田氏 |
次に、平地先生の「DC/DCコンバータの徹底理解講座(DABコンバータ)」もおすすめです。DABコンバータは特殊な回路であり、普通のDC/DCコンバータよりも難解ですが、この講座ではそのポイントを丁寧に解説してくれます。 |
動作原理から最近の研究開発状況まで詳しく説明「DC/DCコンバータの徹底理解講座(DABコンバータ) 平地先生」
—最後に、今後のパワエレ協会への期待などあればお願いします。
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角田氏 |
—パワーエレクトロニクス技術者の教育について、真摯に取り組まれている点が非常に印象的でした。
当協会も、業界全体の活性化に貢献するため、幅広いニーズに応えられる講座をさらに充実させ、
皆さまにとって役立つ内容を提供し続けて参ります。