2024年9月27日(金) 10:00~17:00 |
特長
・具体的な過去事例の図や写真を示すことから、モータの品質問題やその解決方法をすんなりと理解できる。
・「47年間の実務に携わった経験とノウハウ」について実際に発生した事例データとその対策の効果を紹介する。
・「学ぶ立場」「実際に明日から業務に役立つ内容」に重きをおく。
対象
・モータシステム設計、開発、研究、生産、品質、営業の業務を取り組んでいる方。
・一般的な電気工学、機械工学の知識を持っている方。
・「現場状況を知りたい、モータ全般技術を学びたい、実務経験者がない」などの困りごとを抱える方。
学べること
・アプローチ手法、原因特定、対策方法、目標(Goal:落とし所)の決め方が習得でき、明日から使える。
・量産時や現地での品質問題において何が発生するのか、発生しないようにするにはどうしたら良いのかが分かる。
・モータ品質は経験とノウハウの積み重ねで難易度の高い業務であるが、すんなりと学べる。
概要
モータは、洗濯機、エアコンなどの家電製品、産業用、工作機械や建設機械、最近では電気自動車(EV)が注目され、幅広い分野で使用されている。モータは小型、軽量、高速、高効率などの幾多の技術改良がなされてきた。その中で、現場実務や先行開発において、品質問題に遭遇する場合が多々ある。その時に対処方法、解決方法に困惑することがある。
本講座ではモータの品質問題に関して、予測法や発生したときのアプローチ手法、原因の特定、診断方法、暫定対策と恒久対策の違い、目標(Goal:落とし所)の決め方を解説する。モータの品質問題やその解決方法について多くの具体的な事例を通して解説する。モータ設計開発の実務に携わった47年間の経験とノウハウをモータ品質の1人者の講師の解説と実際に起こった事例と解決結果を紹介する。
プログラム
1.モータの品質とは
・故障部位と故障要因、品質管理、統計的手法、ゲージR&R、FMEA
・工場出荷検査(官能試験→自動化)の事例、モータ製造時の過去トラブル事例
2.モータ保守と故障診断方法
・点検保守、振動法、温度管理、電流法によるモータ故障診断の方法
・磁石のバラツキ、軸受ゴミ音、トルクリプル要因、経年寿命、故障診断
3.絶縁・巻線
・巻線構成、許容温度、絶縁劣化、巻線欠陥、耐圧試験、サージ電圧、製品検査
・トラブル事例:インバータ運転レアショート、絶縁劣化の固定子電流法による検出
4.要素(軸受、ギア&オイルシール)
・軸受寿命、軸受グリース、高速対応軸受、オイルシール
・トラブル事例:軸受破損、軸受電食、オイル漏れ
5.モータの振動、トルクリップル
・振動原因、モータ電磁振動、アンバランス振動、振動測定法・振動判定方法
・トラブル事例:PMモータ開発のトルクリプル事例と対策法
6.モータ騒音と対策
・音の測定、音の判別、吸音機構、遮音と透過損失、振動絶縁
・トラブル事例;相手装置とモータの組合せで発生する騒音と対策
7.インバータ制御
・インバータ制御、仕様、現場での諸特性、基板部品の耐振動
・トラブル事例:高周波電流漏れ、配線焼損、コネクタの接触不良
8.品質問題の解決法
・FMERA分析、要因分析法、なぜなぜ分析、真因調査
・品質問題の解決へ⼿順、客先報告書の書き方
・トラブル対応:Goalの落とし所はどのように決めるのか
9.Q&A事例紹介
・現場で絶縁や振動問題が発生した時の対処法はどのようにするのか?
・先行開発の段階で、量産時にどんな問題が起こり得るか予測できるのか?
・なぜなぜ分析がうまくいかない理由、再現試験はどうすれば有効なのか?その他5件紹介
講師
長年に渡り振動騒音の対策を手掛けてきた講師が、事例を交えてノウハウをお伝えします。 |
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Nodaモータテック事務所
・1982年芝浦工業大学を卒業.
・2000年三重大学にて「モータの振動騒音」で工学博士を取得.
・(株)東芝にて
モータ(産業、鉄道、エレベータ、自動車、家電など)の研究開発・設計に従事(部長).
・2013年Nidec(株)(日本電産)モータ基礎研究所にて
ブラシレスDCモータの研究開発、品質問題に従事(部門長).
・専門書5冊.特許58件、モータ関連査読論文55件、表彰歴(オーム技術賞など6件).
・2023年Nodaモータテック事務所を設立.
技術顧問、セミナー講師、コンサルタント、専門書執筆に従事し、現在に至る. |
日程・受講料
受講料
50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
当日までのご準備
1.Webセミナーアプリ(Zoom)のインストール
・インストールは
こちらから。
・Zoomの仕様や推奨環境については
こちらから。
・Zoomの利用方法は
こちらから。
アプリのインストールが難しい場合、ブラウザでの参加も可能です。詳しくは
こちらをご覧ください。
当日の持ち物
1.マイク機能付きパソコン
2.講義資料(事前に協会より郵送します。)
3.筆記用具
主催
日本パワーエレクトロニクス協会