2025年2月17日(月) 10:00~17:00 |
特長
・本講座を受講すれば、一通りの「モータのトルクリップルとその対策法」がすんなり理解できる。
・「47年間の実務に携わった経験とノウハウ」について実際の低減事例を多く紹介する。
・「学ぶ立場」「実際に明日から業務に役立つ内容」に重きをおく。
対象
・モータドライブシステム設計、開発、研究、生産、品質検査の業務を取り組んでいる方。
・一般的な電気工学、機械工学の知識を持っている方。
・「モータの騒音振動」を学びたいが、指導を受ける実務経験者がいない」などの困りごとを抱える方。
学べること
・「モータ騒音・振動の発生メカニズム」が理解でき、対策設計ができる。
・モータ音や振動を発生しないようにするにはどうしたら良いのかが分かる。
・モータ振動騒音は難易度の高い業務であるが、すんなりと学べる。
概要
モータは、洗濯機、エアコンなど家電製品、産業用、工作機械や医療機器、最近では電気自動車(EV)が注目され、幅広い分野で使用されている。その中でモータは小型・軽量、高出力、高効率を達成するため、永久磁石モータを採用し、出力/質量比の高いモータの開発に取り組んでいる。しかし、この高出力密度化に伴い、モータのエネルギー密度の高まりによる騒音や振動への影響が懸念されている。モータドライブシステムの振動・騒音の発生要因の一つとして注目されているのが、トルクリップル(トルク脈動)である。
本講座はモータドライブシステムの開発・設計において、課題となるトルクリップルを抑制するには、発生メカニズムを理解し、その上で適切な対策を施さねばならない。トルクリップルの現象を「発生原理、計測評価法、対策(構造、制御)、実機でのトラブル低減事例」などの具体的な事例を多く挙げて、分かりやすく解説する。
プログラム
1.トルクリップルの発生原理
・モータの騒音振動の発生メカニズム、電磁振動の種類と発生方向
・コギング&トルクリップルとは、トルクリップルの発生要因
・理論数式モデルによるコギング&トルクリップル発生周波数
2.モータのトルク特性の測定法と評価
・トルク測定の原理、測定システムと実際の波形、結果評価法
・コギングトルク&トルクリップルの測定の課題
・コギングトルクとトルクリップル発生の基本周波数
3.コギングトルク&トルクリップル対策(26事例)
・構造設計編:極とスロットのコンビネーション、ステータ形状、ロータ形状、磁石配置
・製造編:製造誤差、集中巻、ステータ巻線、磁石と鉄心材料のばらつきなど
・制御編:モータ制御による低減、デッドタイムの影響、スイッチング周波数など
4.実機でのトルクリップル低減事例
・精密モータドライブシステム装置での連成(制御-構造-電磁)による低減事例
・エアコン室外送風機のコギングによる騒音
・トルクリップルと軸ねじり共振
5.Q&A事例紹介
・トルクリップル低減の解決方法の取り組みで何が重要か?
・モータドライブシステムで騒音が発生した。どのような手順で解決していけばいいか?
講師
長年に渡り振動騒音の対策を手掛けてきた講師が、事例を交えてノウハウをお伝えします。 |
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Nodaモータテック事務所
・1982年芝浦工業大学を卒業.
・2000年三重大学にて「モータの振動騒音」で工学博士を取得.
・(株)東芝にて
モータ(産業、鉄道、エレベータ、自動車、家電など)の研究開発・設計に従事(部長).
・2013年Nidec(株)(日本電産)モータ基礎研究所にて
ブラシレスDCモータの研究開発、品質問題に従事(部門長).
・専門書5冊.特許58件、モータ関連査読論文55件、表彰歴(オーム技術賞など6件).
・2023年Nodaモータテック事務所を設立.
技術顧問、セミナー講師、コンサルタント、専門書執筆に従事し、現在に至る. |
日程・受講料
受講料
50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
当日までのご準備
1.Webセミナーアプリ(Zoom)のインストール
・インストールは
こちらから。
・Zoomの仕様や推奨環境については
こちらから。
・Zoomの利用方法は
こちらから。
アプリのインストールが難しい場合、ブラウザでの参加も可能です。詳しくは
こちらをご覧ください。
当日の持ち物
1.マイク機能付きパソコン
2.講義資料(事前に協会より郵送します。)
3.筆記用具
主催
日本パワーエレクトロニクス協会