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転職コラム

 

パワエレ技術者の働く魅力 -パワー半導体:ローム株式会社(以下、ローム)

 

皆さんは、パワー半導体など電子部品を開発している会社でパワエレ技術者が働く魅力について考えたことはありますか?
ローム様は半導体のイメージが強く、パワエレの技術者が活躍する会社としてイメージできる人は少ないかもしれませんね。
「パワエレのスキルを身につけたい!!」そんなパワエレ技術者のために、今回はローム様にインタビューのご協力いただきました。
転職コラム
左から 横浜テクノロジーセンター マーケティング本部 FAE・AE担当 システムソリューションエンジニアリング部 ソリューションエンジニアリング2課 課長 村田 信さん、
同リファレンスデザインG 技術員 居 海峰さん、
同リファレンスデザインG 技術員 石戸 亮祐さん

 

■経歴■
村田さん:当社は、電子部品メーカーで抵抗器から創業し、半導体分野に進出してきました。トランジスタ、パワーデバイス、LSIをラインナップしていますが、近年は「アナログ」と「パワー」というキーワードに注力して製品開発を進めています。
パワエレの分野に関しては特にパワーデバイスのラインナップを拡充しており、特にSiC、GaNなどワイドバンドギャップ半導体のラインナップ拡充にも注力しています。
私の所属するマーケティング本部システムソリューションエンジニアリング部では、LSIやパワーデバイスという製品単体ではなく、デバイスの特性を十分に引き出せるような回路・アプリケーションとしてお客様に提案する、また設計の困りごとを解決するためのサポートを提供する取り組みを進めています。市場や製品をよく知り、お客様の設計フローにあった技術コンテンツを開発・提供しています。
元々当社は、他部署との連携が強い上に、当部は様々なバックグラウンドを持つメンバーで構成されているため、様々な角度で色々な技術の話をして課題の解決につなげていくことができます。

 

居さん

居さん:私たちの部署は、お客様が当社デバイスの特性を活かして利用できるよう「評価キット」の設計・制作をしています。私は、当社のパワーデバイス、特にSiCデバイスの評価用リファレンスデザインの回路設計を担当しています。

私は、転職してきて約1年半になります。当社が「パワエレの開発を手掛けられる会社だ」と知ったことが転職の決め手でした。本当に、やる気とやりたいことがあれば、やれる会社だと実感しており、技術者として満足と幸せを感じています。「技術をやりたい」という自分の想いがかなっています。

石戸さん:こちらの部署に来る前は、研究開発部で、新方式のゲートドライバ回路の研究やGaN -HEMTの評価用回路作成などをしていました。
現在は、SiCの評価用ゲートドライバの設計・開発を担当しています。当社はソリューションに力を入れており、自社で車載用主機インバータのモータベンチを導入していますが、私はそれを使ってモジュールの評価を行っています。
■リファレンスデザイン開発の仕事■
村田さん:大きく分けると2つあります。
1つは、ダブルパルス試験用のゲートドライブ回路を組み込んだハーフブリッジ評価回路です。パワエレ回路の中でデバイスのふるまいを正確に評価するため、製品ごとに評価回路を用意する必要がありラインナップ拡充を図っています。
 ※ダブルパルス試験:パワー半導体デバイスのスイッチング特性を評価するための試験方法。

 

もう1つは、三相インバータ回路の評価キットです。 経験がある方でもパワエレの回路設計には手間と時間 がかかるため、リファレンスデザインを参照することで特性を把握しやすくし、お客様がどうすればよいかわかっていただけるような、アプリケーション回路に対するご提案を行っています。
リファレンスデザインは、ソリューション提案をするようになってから拡充を始めた比較的新しい事業で、こうした評価キットを順次開発中です。また、サーバー用電源など、デバイス、アプリケーション、容量帯の違いなどに合わせて、複数チームで取り組みを拡充しようとしています。
パワーモジュール評価キット
自動車の主機インバータ用パワーモジュール評価キットリファレンスデザイン

 

■仕事のやりがいや苦労■
居さん:インバータのリファレンスデザイン設計は、ゼロから始めました。苦労と言えば、苦労なのかもしれませんが、苦労と感じていません。ゼロから作るのが私のやりがいです。
時間の制約がある中で焦りながらでも、わからないことを調べるのは楽しいですし、そういう機会を与えてもらえます。やる気があれば、未経験の人でも取り組ませてくれて、学ぶ時間や考える時間を取らせてもらえます。部署を横断して経験あるスペシャリストや色々な人と相談しながら進められることで、新たな知見を得ることもできます。
石戸さん:元々は、半導体物性研究室の出身なのですが、最初に配属された研究開発部門でパワエレを担当することになりました。当社は半導体をメインとしていましたので、ずっとパワエレを研究していた方も多くはなく、「わからないことは調べながら進める」という風土があったので、私としては、楽しく技術に取り組めました。最初の頃は、わからない時に聞くべき人への道筋をつけるのに苦労しましたが、先輩や上司の力を借りて解決していきました。企業はドライな所と想像していましたが、実際には研究室のようにワイワイと研究できていて、良いギャップがありました。

 

■働き方・サポート■
ー福利厚生、研修など入ってみて良いところを教えてください。
居さん:500円台で満足の食堂! 村田さん:結構おいしい!!(笑)
石戸さん:京都テクノロジーセンターも横浜テクノロジーセンターも駅チカで、通勤便利!
村田さん:音楽文化の普及と発展への貢献を目指して設立された財団法人ローム ミュージック ファンデーションが協賛しているコンサートのチケットが入手できる!

 

■求める人材■
石戸さん:1年目から、上司や先輩から言われたことをやるというより、「どうしたらいいと思う?」を起点として仕事をする風土があるので、若手でも早い段階から裁量権を与えられて活躍できます。個人の裁量が大きく、やりたいと声を上げたら、自分でやり方見つけて、やれる会社だと思います。当社は、創業者の抵抗器の特許を元に創業したので、そういう雰囲気があるのかもしれません。ちなみに、当社のロゴの色は“情熱の赤”、ベンチャーレッドなんです。
村田さん:リファレンスデザインの開発を担当するアプリケーションエンジニアに関してはインバータや電源などの開発経験を重視していますが、何よりも自ら学ぼうという姿勢を大切にしています。また、開発者が入社2、3年目から、仕様や評価、ご提案などでお客様と直接やり取りさせていただきますし、社内の関連部署を動かして仕事をする必要もあります。それもあって、主体性を持って動く社風となっていると思います。
居さん:そうですね。お客様のお声を直接伺って、お客様のやりたいことを電気的仕様に落とし込んだり、関係部署にお客様の使いやすさ改善提案をしています。
村田さん:お客様の声を直接聞いて、開発に活かしていくには、コミュニケーション能力も求められますね。
居さん:海外拠点との英語での会議もあるので、海外技術者との接点も多く、海外の情報が入ってくるのも面白いですよ。

 

 

今の会社は、待遇も悪くない、人間関係も悪くない。でも、気づいてみれば最近開発業務ができていない。
そのことで将来に不安を感じている。パワエレ転職では、そんなご相談が一番多いです。技術の仕事がしたいパワエレ技術者のお役立ちが少しでもできるように、これからも現場の声をみなさんにお届けしたいと思います。

 

 

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