アナログ回路設計のベテラン技術者 高橋さん(仮名)
パワエレ転職の利用前はどんなイメージをもっていましたか?
いつかは自分が開発した回路を発表したいと思い、パワエレフォーラムに参加していました。そのため、パワエレ協会についてはよく知っているつもりでした。
定年を前にこれからの働き方を考えて転職サイトに登録をしていましたが、なかなかよいエージェントに巡り合うことができずにいました。そんなときに、パワエレ協会のサイトをみていたら、“パワエレ転職”と言うサービスをみてこれだっ!!と思って申し込みをしました。
パワエレフォーラムに参加していたり、無料のセミナーを視聴させて頂いたりしていたのでパワエレ専門でやっている転職サービスなら期待ができると感じていました。
パワエレ転職には、どんな期待をしていましたか?
実は、パワエレ転職に申し込む前から国内系も外資系も含めて複数の転職サイトに登録をしていました。国内のエージェントさんからは、自分のスキル・意向にあったパワエレの仕事の紹介がありませんでした。
おそらく、パワエレというより、単に電気・電子といった観点で仕事を紹介されたと思います。定年間近ということもあり、年収の話だけで技術系の派遣会社に登録を勧めてくる方もいました。この年で、仕事を変えることは考えておらず、パワエレ技術をいかした仕事をしたいと考えていましたので、派遣登録をすることはありませんでした。外資系のエージェントさんも最初は連絡をくれましたが、うまくいかないとすぐに連絡が来なくなりました。
こんなことがありましたので、パワエレ転職だったら、自分のスキル・意向にあった専門の仕事の紹介をしていただけるのではないかと期待をしていました。
登録から内定までは、どのように進みましたか?
コンサルタントさんとのやり取りはすべてメールで進みました。スキルの棚卸しから始まり、キャリアの棚卸しを行いました。個別のシートを1つずつ作成しながら、改めて自分のキャリア志向の整理ができました。
例えば、スキルの確認についても細かい点において質問がありました。質問のおかげで、自分のスキルをどのようにPRしたらよいかのヒントを得ることができました。
コンサルタントからの質問で役に立った具体例を教えて下さい。
いくつかありますが、わかりやすい2つの事例を紹介します。
1つ目は、回路・磁気シミュレーションを行う前に、手計算である程度見込みを立てることができる点です。自分では当たり前であり、PRするポイントと考えていませんでした。しかし、コンサルタントさんからは、手計算で見込みを立てることができる技術者は少なく、回路・磁気シミュレータにかける前にある程度判断できることは大事なポイントであることを教えていただきました。
2つ目は、回路の仕様を記載することです。電圧・電流・スイッチング周波数・容量などです。高周波回路の設計をしていましたが、具体的な数字を示すことでスキルを伝えやすくなりました。面接で聞かれれば答えられますが、職務経歴書に記載することで、スキルを書面でPRできたと思います。
会社の紹介は、どのようにされましたか?
実は、紹介された会社は1社でした。その会社は、自分のスキル・意向を理解してくれる会社と思い応募して内定になりました。パワエレ専門でサポートしてくれるコンサルタントがいたので、とても心強くありがたく思いました。
高橋さんは、ベテランのアナログ回路設計者でした。
現在、多くの企業では分業化が進み、全体を理解できる技術者が少なくなる傾向にあると考えています。ベテラン技術者は、若いときに便利なツールがありませんでしたので、原理原則をしっかり理解しているところが強みです。
高橋さんは技術力も高いため、とてもPRしやすい方でした。回路設計の仕様(電流・電圧・スイッチング周波数など)を記載していただくことでコンサルタントとしても実績のある技術とまだやったことがない技術を理解することができました。
高橋さんは、基礎技術がしっかりされていましたので、今までの技術の応用で新しい会社でも活躍できると思い、紹介させていただきました。