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 ―――「演習によるDC/DCコンバータレベルアップ講座」の受講で得られる知識を教えてください。
 このセミナーはDC/DCコンバータについての知識をレベルアップしていただくために開催します。DC/DCコンバータはリアクトルと変圧器が大変重要です。リアクトルと変圧器が理解できればDC/DCコンバータはほとんど理解できると言ってもまちがいではないです。しかし、リアクトルや変圧器の動作原理やDC/DCコンバータでの役割を分かり易く、正確に記載した参考書はなかなかありませんし、セミナーも他にはないと思います。今回のセミナではリアクトルと変圧器の基礎から初めてDC/DCコンバータでの動作を分かり易く詳しく説明します。しかも、説明だけではなく、沢山の演習を実施していただきます。したがいまして、このセミナではDC/DCコンバータを理解するために必要なリアクトルと変圧器の知識を充分に身につけることができると思います。
 ―――「演習によるDC/DCコンバータレベルアップ講座」理解することで、どのように業務に活用出来ますか。
 DC/DCコンバータの基本をしっかりと身につけることができますので、DC/DCコンバータに関するあらゆる業務に活用できます。例えば、DC/DCコンバータを作る立場の人にとっては設計、開発、トラブル発生時の対策などに役立つと思います。DC/DCコンバータを使う立場の人には、DC/DCコンバータの選択方法や使い方の理解に役立つと思います。
 ―――「平地先生」が設計に参画した製品と設計の苦労話をお聞かせください。
 私は舞鶴高専に来る前には、GSユアサという会社に25年間勤務しまして、いろんな電源装置の開発に従事しました。DC/DCコンバータも沢山開発しました。最初に担当したのが1石フォワード型の効率改善でした。2石フォワード型では当時としては最大クラスの容量の製品を作りまして、学術的にも価値がありましたので学会発表もしました。フルブリッジ方式、ハーフブリッジ方式の製品も作りました。
 それから、舞鶴高専に移ってからは自由に回路方式を選んで研究できるようになりましたので、ほとんどあらゆる種類のDDコンを作りました。特にソフトスイッチングを多く研究しました。アクティブクランプ、位相シフトフルブリッジ、LLC、DAB、非対称制御ハーフブリッジ、疑似共振フライバックコンバータ、などほとんど全ての回路方式を研究しました。論文も多数書きまして、おかげさまでたくさん表彰もされました。
 苦労話ということですが、苦労はあまり覚えてませんでして、会社でも学校でも楽しく研究・開発を行うことができました。