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[112]熱対策技術 講師インタビュー

 ―――本セミナーの受講で得られる知識はなんでしょうか?
 熱設計については、伝熱現象ということで流体力学や熱力学など複雑な学問が絡み合っていたり、現象を表す数式が難解だったりということがあるのですが、私が得られた経験の中でできるだけシンプルにお伝えしようと講義を構成しており、「ΔT=RQ」温度差、熱抵抗、発熱量の3つをいかに把握しそれを設計するかというところに主眼を置いて、皆さんにきちんと理解して頂くことに努めています。
 ―――熱設計を理解することで製品設計における利点を教えてください。
 やはり、製品の機能、信頼性、安全性といった必須な内容が強く求められています。まかり間違うと大事故に繋がるということですね。
 加えて小型、軽量、低コストといった競争力を上げるうえで必要な内容をお伝えしたいと思っています。
 ―――設計に参画した製品と設計の苦労話、あるいは先生が今までどのような製品開発に携わってきたのか、お聞かせいただいてよろしいでしょうか。
 講義の中でも、空冷のインバータ、水冷のインバータ、各種シミュレーションの紹介をさせていただきました。
 かなり泥臭いところなのですが、空冷技術に関しては「風まかせ」といいますか。どこにどういうふうに風がふいているかというのが、見えないものでもあります。ただ、それを適切に検討するあるいは解析するということ。装置の小型化、高効率化に繋がりますのでその辺がポイントになってきます。私もその辺をずっと苦労してやってきました。
 次に、水冷についてなんですが、これは基本的な性能を出すということが求められます。空冷に対して水冷は非常に小型化になるなどの利点がございます。ただし、一方で危ないところもございまして、特に耐食性。今までの概念でいきますと多くの制約が有ってなかなか小型化にならない。その既成概念を乗り越えて一つ一つ基礎から検討し、新たな設計基準を作り出すというところに苦労した思い出があります。
 最後に、解析技術についてですが、やはり解析は解析、ということですね。実際の現象とどういう風に食違ったのかを認識したうえで解析するということが重要だと思います。モデル化とか、設定とか、収束誤差とか多数含んでいると思います。1つ答えが出て、これでいけますというのは私もとても言えませんし、今までも多数の実験を積重ねて一定の自信をもてるような設計に導いていくかというのが苦労話といいますか、経験でございます。