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 ―――「パワーデバイス」の受講で得られる知識はなんですか。
 パワーデバイスの本などが沢山出ていますが、半導体の根本的なところをまずスタートにして「幹」となるようなところを説明します。そのあとに皆さんが本を読んでIGBTやMOSFETなどを理解できるようになっていただけたらと思います。本質が解ってから色々な本を読んだほうが理解できるのではないかと思います。根本から理解してもらえるようにということを心掛けています。それがこのセミナーの売りだと思います。
 また並行して、PSIMについてですが、デバイス特性と温度をどう扱うかということを理解していただくことを、もう一つの目的としています。
 ―――「パワーデバイス」を理解することで、どのような業務に活用できますか。
 第4部の「パワーデバイスの選定方法、ドライブ回路、トラブル回避」に行き着くように作っています。特性や注意点、そして、長寿命にするにはどうしたらよいのかが判るように、1章からスタートして最後にはそこに行き着くように、知識をちりばめて構成しています。
 ―――髙木先生が設計に参画した製品と設計の苦労話などをお聞かせくだい。
 大学では、電気自動車を走らせるというEVプロジェクトをやっています。CQ出版さんがやっている「EVカート」に何度か出場しています。キット通りに作っても、うまくいかないのです。駆動回路、パワーデバイス。一番肝心なことは、どのパワーデバイスを使うかが大事なのですが、大きなパワーデバイスを使うと何度やっても上手くいきません。真ん中くらいの大きさのパワーデバイスだと上手くいくのです。大電流を流そうとすると抵抗が小さくなるからです。微妙なところがパワーデバイスが効くので、このような講義を受けて自分が経験していかなければ判らないというところもあるのかなと強く思っています。今日の講義を基にして、皆さんが何度もトライして自分の中で掴んでいくことが必要だと思います。