2025/2/17 vol.99
わが社では、毎月定例の全社発表会を開いています。その発表会において、ベテラン社員や幹部社員に「私のMyway」と題して、約15分間程度で発表してもらっています。内容としては、これまでの経歴、強み・弱みの分析、人生理念、中長期キャリアビジョンなどを含んでいます。事前に、上司や私と発表内容について、討議を行います。そこで感じたことは、30歳近くになると、多くの人が自分の将来目標について悩みをもっていることです。おそらくわが社の社員だけではなく、30歳近い皆さんも同じように、同じような悩みをもっているのではと思っています。
誰もが入社した頃は、先輩のように仕事ができるようになりたくて、目標が明確で、がむしゃらに頑張ることができます。30歳近くになると、仕事が一通りにできるようになり、仕事の面においては、会社や後輩から頼られる存在になります。人間的な面においても成熟してきて、自己実現目標について考えはじめる頃になります。この意味で、30歳の悩みは、自分自身が成長してきた証拠ではないかと私は思います。
自分は今の会社でいいのか、この仕事を続けてよいのか、将来は管理職を目指すかそれともプロ技術者を目指すか、働く意味は何か、様々な悩みがあります。これらのことは自分の将来を左右するだけに、深く考えることが大事です。私は、社員の皆さんに次のことを自問するようにとアドバイスしています。
1.これまでやってきたことの中で、やって楽しいこと、充実すること、役に立ったと思うことは何か?
2.性格の面や専門の面において、自分の強みは何か?
3.会社や周りから、何を自分に期待されているのか?
4.自分にとって、成功とは何か?大事にしたい人生理念とは何か?
これらの問いに答えていく中で、自分のキャリアビジョンや目標が段々見えてくるのです。
人はどうしても、「隣の芝生が青く見える」のです。「自分の仕事よりも他人の仕事が格好いい」、「自分の会社よりも他社がいい」と考えがちです。30歳は、人生の重要な選択時期です。軽率な行動、一時的な憧れは惨めな結果を招くことになります。大事なのは、この時期に自分の軸・芯(人生理念、キャリアビジョン等)をつくることです。
一般社団法人 日本パワーエレクトロニクス協会
代表理事 楊 仲慶
PR:
「パワエレ技術者勉強会~成功へのカギー~」開講中(受講無料)
当協会の理事長・楊が自ら講師を務め、技術者として成功のエセンスを伝授。
【詳しくはこちら】