
2025年12月25日(木) 13:00~17:00 |

特長
■リスキリング/入門者向けシリーズ
・パワーエレクトロニクスに必要な電気工学の専門技術と
パワーエレクエレクトロニクスの基礎技術を1単元ずつセットにして学びます。
本講座は、リスキング講座シリーズ⑤です。
講座1:
オームの法則・キルヒホッフの法則とパワエレ技術入門
講座2:
交流回路とLC受動素子/モータ技術の基礎
講座3:
複素数を使った交流回路計算/パワエレ回路
講座4:
交流電力と三相交流/パワーデバイス
講座5:三相交流と電力/ベクトル制御の基礎
■交流電力と三相交流/パワーデバイス(本講座)について
・各単元の終わりに演習問題が設けられており、演習を通して各単元の理解を深める構成となっています。
(三相交流とその電力)
・抵抗、インダクタ、キャパシタに交流を印加した時の電力を導き、交流で有効電力、無効電力が発生する理由を分かりやすく解説します。
・三相交流電力の計算では、複素数を使った具体的な計算の方法を例題を通して示し、演習問題を通して理解・習得できるようにします。
・三相交流でモータを駆動する電力測定の実例を動画で示します。
(ベクトル制御の基礎)
・難解なベクトル制御を、直流モータの特性である➀電圧と回転数、➁電流とトルク、➂電圧方程式との対比により分かりやすく説明します。
・ベクトル制御で基本となる電圧方程式の導出するとともに、定常状態の電圧方程式へと変形します。この式を使った演習を行い、ベクトル制御の理解を深めます。
・具体例として、最も基本的なd軸電流=0のベクトル制御は、回転磁界の磁束ベクトルとロータの磁束ベクトルが90°の位置関係となり、
トルクがもっとも大きくなる制御であることを示します。
対象
・専門が電機以外で、パワーエレクトロニクス・電力系の専門知識をリスキリングしたい技術者の方。
・専門が電子工学で、パワーエレクトロニクス・電力系の専門知識をリスキリングしたい技術者の方。
・自動車産業に携わり、自動車の電動化の技術を習得し、この分野の業務に関わりたい技術者の方。
学べること
・パワエレ三相交流回路で重要な相電圧と線間電圧の関係を理解し、三相交流の電力計算ができるようになります。
・永久磁石同期モータを駆動するベクトル制御の基礎を学ぶことで、モータの駆動回路設計、制御回路の設計につながる基礎技術を習得できます。
概要
■交流電力とその電力
・三相交流では、三相交流が使われる理由から説明を始め、本来6本必要な電力ケーブルを3本に減らせる理由を解説します。
・三相交流として多用されるY-Y三相交流を取り上げ、パワエレ回路で重要な相電圧と線間電圧を関係を丁寧に説明し、演習問題で理解を深めます。
・三相交流の電力については、1相分のモデルで解析し、三相分に拡張する方法について、具体的な例題を通して解説します。
・インバータでモータを駆動する回路の電力測定方法を示し、動画で実際の三相モータで電力を測定する方法をデモします。
・三相交流のモータ負荷で電力計算の演習を行います。
■ベクトル制御の基礎
・ベクトル制御を理解するために直流モータの特性として、➀電圧と回転数、➁電流とトルク、➂電圧方程式について説明します。
・ベクトル制御が、永久磁石同期モータの制御を直流モータの制御に置き換える方法であることを示します。
・ベクトル制御の実現するための仕組みとして、➀ロータの位置検出、➁d-q軸を、導入します。
・d-q軸を使った永久磁石同期モータの電圧方程式とその導出方法を簡単に説明し、定常状態での電圧方程式を導きます。
・基本的なd軸電流=0 Aのベクトル制御の物理的な意味を回転トルクとの関係から示します。
・定常状態での電圧方程式を使った演習問題を行い、ベクトル制御の理解を深めます。
プログラム
1.三相交流
1.1 なぜ わざわざ三相交流をつかうのか
1.2 6本でなく3本線で3組分の電力を送る三相交流
1.3 Y-Y三相交流とΔ-Δ三相交流
1.4 Y-Y三相交流で、相電圧と線間電圧の計算
★演習:三相交流の相電圧、線間電力、電力
2.三相交流と電力
2.1 単相の交流電力(三相電力の準備)
2.1 三相交流の電力(抵抗負荷)
2.2 三相交流の電力(モータ負荷)
2.3 三相交流の電力測定 (動画)
★演習:三相交流モータの電力計算
3.永久磁石同期モータの同期駆動
3.1 電圧・電流と直流モータの関係
3.2 直流モータの電圧方程式
3.3 永久磁石同期モータを巧みに操るベクトル制御
3.4 永久磁石同期モータの同期の仕組み1 -d-q軸の導入-
3.5 永久磁石同期モータの同期の仕組み2 -位置検出-
★演習:直流モータの電圧方程式
4.ベクトル制御の式
4.1 回転磁界とロータのd-q軸
4.2 永久磁石同期モータの電圧方程式を導く
4.3 定常状態の電圧方程式
4.3 d軸電流0のベクトル制御
★演習:定常状態の電圧方程式を使ってみる
講師
弱電から転向し、独学で学んだ経験からパワエレの基本をわかりやすく解説します。 |
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東京工科大学 名誉教授/
名古屋大学 客員教授
名古屋大学院卒業後、東芝生産技術研究所に入社。
以来31年間、研究開発およびそのマネジメントを行う。2015年より現職。
製造現場での豊富な経験をベースに、理論とシミュレーションを効果的に活用した研究を行っている。
平易な語り口での講義も好評で、企業向けの登壇も多い。
工学/理学博士。 |





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日程・受講料
受講料
30,000円 (税別) / 33,000円 (税込)
当日までのご準備
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当日の持ち物
1.マイク機能付きパソコン
2.講義資料(事前に協会より郵送します。)
3.筆記用具





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主催
日本パワーエレクトロニクス協会