転職を考えなくてもキャリア相談は必要ですか?
皆さんは、自分の将来のキャリアについて第三者に相談したことはありますか。キャリア相談というと、転職活動をする際に、転職支援会社やハローワークの相談員と面談するケースをイメージされるのではないでしょうか。しかし、昨今では、転職を前提とせずに自分のキャリアについて、専門家と話す機会が増えてきています。
■相談するタイミング■
人には仕事していく上で、様々なターニングポイントがあります。また、順調な時でも、「このままで本当にいいのか」と思い悩むことも、よくあります。そのような時に専門家に相談することで、自分自身の考えが明確になり、現職のままだとしても、仕事に対する自信が生まれ、やり甲斐も増すことでしょう。
下記は、相談のタイミング例です。
- 仕事の内容が変わるとき
部署異動や業務の役割が変わるときなど、仕事の変化に不安を抱くことがあります。
このような場合、ご自身の抱える不安を投げかけて相談することで、自律的に意思決定できることが期待できます。
- 生活スタイルに変化が生じたとき
結婚や出産などプライベートな生活スタイルに大きな変化が生じるときは、これからの働き方を改めて考える良い機会にもなります。仕事とプライベートの両立をどのように組み立てるのかなど、相談してみるのもよいでしょう。
- 30歳や40歳などの年齢的な節目
年齢的な節目は、働き方に変化が生まれる時期でもあります。節目ごとに自分自身のキャリアの棚卸をして、今後の働き方などを相談してみるのもよいでしょう。
■相談することで得られること■
キャリアは過去から現在までの積み重ねによって形成されてきており、この積み重ねを将来に向けてどのように活かしていくかを考えていくことがキャリアプランニングです。まず、相談者は、自分のキャリア志向、つまり仕事の価値観や、得意不得意を分析することが必要です。
キャリア相談の専門家と話すことで、自分自身と向き合い、深く考える機会が得られます。また、相談過程を通じてこれまでのキャリアの棚卸を行い、積み上げてきた経験や仕事に対するこだわり、価値観などを整理することができます。キャリア相談の専門家と話をすることで、仕事に対するやりがいやこだわりなど自分自身で気づいていないことを発見することができます。これらが、専門家に相談して期待できる効果です。
■キャリア相談は、どこで受けられるのか■
大手や中小を問わず、有料職業紹介事業の認定を受けている支援会社が多数存在し、転職に向けた手厚い支援を無料で提供しています。無料で相談を受けられる理由は、最終的に転職を成功させることで紹介先の企業から紹介報酬を受け取ることが法的に認められているからです。
相談者は、現在の会社でキャリアを伸ばすか、転職してキャリアアップを図るか、不確定なまま転職支援サイトなどに登録する場合が多いのですが、自分自身がどのように考えているかが明確にならない限り、行動に移すことは難しいでしょう。
一般社団法人日本パワーエレクトロニクス協会の「パワエレ転職」では、パワエレ業界の技術者に特化した支援を行っており、転職する・しないに関係なく、パワエレ業界での仕事(キャリア)についての相談を無料で受け付けています。
ぜひ、登録して相談してみてください。パワエレ業界に精通している相談員が丁寧に対応してくれます。
2024年9月17日
執筆者:古市 健 (C’sキャリアコンサルティング株式会社 代表取締役)