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転職コラム

 

パワエレ技術者の転職が大変な理由 ーその1ー
 
パワエレ技術者の転職市場調査として、求人情報を調査しました。その結果を報告したいと思います。調査の対象は、下記となります。
 
表1:調査対象
期間
2024年4月から5月
企業
パワエレ製品を開発している企業を任意に約100社
転職サイト
求人BOX、日経転職版、doda、リクナビネクスト、マイナビ転職、Bizリーチ、エン転職の7社
 
まずは、「パワーエレクトロニクス」のキーワードで、ヒットした検索結果を表示します。

 

グラフ1:「パワーエレクトロニクス」で検索
 
 
対象:企業約100社
※A~G社は、転職サイト7社

 

パワーエレクトロニクスの技術は、電気・電子の中でも専門分野となるためサイトによって大きな差があることがわかりますね。さらに関連するキーワードを増やして調査をしました。今回の調査では、平等に比較するため下記のキーワードで調査をしました。
 
表2:4つのキーワード
パワーエレクトロニクス
モータ
インバータ
コンバータ
 
モータは、パワエレではないと考える方もいるかもしれませんが、電気エネルギーの50%以上はモータで消費されていること、モータドライブなどの求人も大きなボリュームであることから対象に含めて調査しました。下記に調査結果を示します。

 

グラフ2:「4つのキーワード(表2)」で検索
 
 
対象:企業約100社/転職サイト7社

 

意外なことに、コンバータのキーワードが特出して少ないことがわかりました。さらに、7社の転職サイトごと4つのキーワード別に集計したグラフが下記です。

 

 

グラフ3:転職サイト7社のキーワード(表2)の検索まとめ
 
 
対象:企業約100社/転職サイト7社

 

今回の調査ではこのような結果となりましたが注意点があります。この調査は4つのキーワード(表2)で検索した結果となります。例えば、「EVの充電器開発」と言ったキーワードの求人で、インバータやコンバータと言った言葉を使っていない求人は拾うことができていません。
誤解のないようにお伝えしますが、この調査結果から、転職サイトの「A社」や「B社」をお勧めします。と言うことを伝えたいのではありません。例えば、「A社」がとても多く出ていますが、企業別に詳細を確認すると、2社が400以上ずつの求人を登録をしていることがわかりました。
この結果から転職する際には、転職サイトの選定難しく、また検索するキーワードも様々となるので大変苦労することがわかりました。
逆に求人する企業側の話としては、求人の掲載費用の問題があります。パワエレ技術者は、なかなか採用できないため、掲載が長期間にわたる場合が少なくありません。そのため、掲載が有料の転職サイトには求人せずに、転職エージェントにお願いする企業も多くあります。求人をしていても、求人情報が見つからない。そのような非公開求人も多くあるのがパワエレ技術者の求人状況の実態ではないでしょうか。
転職する際に大事なことは、ご自身のキャリア志向を考えることです。それは、ご自身しかできません。
そうであれば、転職先を探すことは、転職エージェントにご相談する。そんな役割分担で転職活動を進めることも手段の一つと思っていただければ幸いです。
パワエレ転職は、パワエレ技術と市場に詳しい認定コンサルタントがいます。
キャリアの相談と転職の相談どちらも無料なので、まずは気軽に相談から始めてみませんか。
 

 

 

2024年6月25日
執筆者:平元 賢一(一般社団法人日本パワーエレクトロニクス協会 認定コンサルタント)

 

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