ブラシレスモータ（BDCM）のtheta_advanceは、U相上アームのターンオンタイミングと30degとの差分です。つまり、デフォルト（theta_advance=0)では、U相上アームのターンオンタイミング（これがセンサ出力の位相）は30度で、theta_advanceによって、この位相を進ませることができます。

参考回路を用意していますのでご利用ください。

ここで、Va、 Vb、 Vcは誘起電圧、Sa、 Sb、 Scはセンサ出力です。Theta_e_degはロータ位置を電気角換算してdeg表記したものです。モータを機械的に回転させて誘起電圧波形を観測しています。theta_advanceを操作してみると判りますが、theta_advance=0の際に、誘起電圧Vaの中心とSaの中心が完全に一致した波形となります。theta_advanceを増やしていくと、センサの出力位相が設定値分だけ進むことも判ります。