知るからできるへ
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- 40代以上社会人 楊 仲慶さん
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2025/6/2 vol.114
わが社では、新人、若手、幹部など階層別に研修を実施しています。先月、新入社員向けに、２日間で研修を実施しました。そして、研修参加後は、研修フォロー会を実施します。研修での学びや気づきから、今後身に付けたいことを「７つの誓い」として書いて、日々実践してもらい、毎月回１回、計３回ほどフォロー会を実施します。日頃、立てた誓いをちゃんとやっているか、結果はどうか、などを振り返り、次の実践改善に生かします。この研修フォロー会はとても大事で、ただ知識を学んだだけで終わりではなく、日常の行動レベルで、できるように習慣化することが目的です。
数学や物理であれば、知識を習得すれば、すぐに応用できますが、こと、対人スキル・技能の場合、私に言わせれば、知ることとできることは、天と地の差があります。スポーツがいい例です。例えば、ボーリングの場合、「こうすれば、ストライクがでる」とわかっていても、実際には、すぐにでるものではありません。
その差を埋めるには、「修行」しかないというのが私の持論です。修行とは、日々意識して行動（練習）することです。しかし、人間というものは、やりたいと思っていても、なかなか行動に踏み出さないものです。そこで、わが社では、自分自身に「強制的に」やらせるために、研修参加後、自分が必ずやると「誓い」を立てて、そして、毎月フォローを実施しているのです。結果として、少しずつできるようになると自信につながり、その繰り返しで、やがて無意識的にできるようになります。
毎年研修フォローを実施していますが、習慣化できた人とそうでない人がいます。その差は、立てた「誓い」を愚直に実行しているかどうかに大きく依存しています。ですから、マネジメントとして、大事なことは、部下の動機付け（なぜやる必要か）と、やらざるを得ない環境を作ることが重要です。
一般社団法人 日本パワーエレクトロニクス協会
代表理事 楊 仲慶
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