ＤＣ/ＤＣコンバータには非常にたくさんの回路方式があります。回路方式にも流行があり、今一番流行しているのがＬＬＣとＤＡＢだと思います。ＬＬＣとＤＡＢは、普通の回路方式とは性質がかなり違います。フォワード型やブリッジ型は、周波数が一定でＰＷＭ制御をして電圧・電流波形は方形波です。一方、ＬＬＣコンバータは、ＰＷＭ制御は出来ず、周波数制御をします。電圧・電流波形は正弦波になります。また、ＤＡＢコンバータは、出力電圧の制御は出来ず、出力電流を制御します。
　ＬＬＣとＤＡＢは普通のＤＣ／ＤＣコンバータとはかなり性質が違いますので、特別な学習をしなければ扱うこと、設計すること、作ることも使うこともできない、ということになります。このセミナーでは、ＬＬＣとＤＡＢの基礎から応用までを、動作原理から始まり特徴や長所、短所、使い方や設計方法まで詳しく説明します。

　ＬＬＣは既に使っている方も多いと思います。また、これから使おうか、あるいは作ろうかと考えている方も多いのではないかと思います。ＤＡＢコンバータはまだあまり世の中に出回っておりませんので、現在、開発中や研究中の方が多いと思います。
　ＬＬＣもＤＡＢも、普通のＤＣ／ＤＣコンバータとはかなり特性が異なりますので、特別な学習が必要だということになります。このセミナーでは、ＬＬＣとＤＡＢの２つの回路方式について詳しく説明しますので、開発設計業務、品質管理業務などに役立つと思います。

　ＬＬＣとＤＡＢは、直接製品を作ったことはないのですが、舞鶴高専でたくさんの研究をしました。研究は、自分の楽しみでもありますので、苦労を感じたことはありません。学生も大変熱心に研究をして、たくさんの研究成果を出してくれました。学会発表をしたり、平地研究室の技術メモに研究結果をアップロードしています。このセミナーでは、これらの研究成果を判り易く詳しく説明します。